S ページ6
夢主side
____次の日
海弥…どうしたのかな…
携帯を確かめるが、昨日私が送った文が映されるだけだった
もちろん既読も…ついていない
『家…行ってみよう』
そう決めて私は家を出た
海弥の家は私の家から電車で2駅のところにある
駅に向かって歩きながら、私は昨日のことを考えていた
坂田くん…何か知ってたりするのかな
でも、会ったことないはず…海弥からそんな話聞いてないし…
家に行けば会えるかも
もしかしたら具合が悪いだけかもしれない
何かあったのかも
坂田くんに一応聞いてみた方がいいのかな
期待と何とも言えない不安を抱え駅のホームに立った
休日だからなのか、いつもより人は少ない
携帯を出し海弥にメールを送りながら電車を待つ
____…で、…にし…のなら____
『…?何か聞こえた?』
ふと、小さな声が聞こえた
____もう…し、はやく…____
また…聞こえる
〜♪〜まもなく△番線に〜
電車がくることを知らせるアナウンスが入る
その時、ふわっと優しい甘い香りが私を包み込んだ
「A…見つけた…」
耳元で囁かれる
誰かの声とともに私は意識を失った
その声は夢の中で聞いた
あの声と同じ声だった
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奏良 - この小説大好きかもしれない!! (2018年6月14日 21時) (レス) id: 686a0f6436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫月 | 作成日時:2018年6月13日 4時