Another side 太宰 �� ページ48
私はとある川に来ていた。
左手に彼女の髪飾りを持ち、右手はポケットに入れている。
誰かがの気配がした。これは敦君だ。
｢こんな処にいたんですか太宰さん！｣
｢おや、誰かと思えば敦君じゃないか。如何かしたのかい？｣
｢如何したのかじゃないですよ！これから会議があるんですから探偵社へ戻って来て下さいよ！｣
｢えー。面倒だし、君が代わりに聞いておいてくれ給え｣
｢ええー！無理ですよ！国木田さんに怒られ･･････････太宰さん。其れ何ですか？｣
｢嗚呼。これかい？これはカーネーションの髪飾りさ｣
｢綺麗な鈴の音ですね。太宰さんが女性物を持ってるなんて珍しい。
そう云えばよく此処の川に自 殺しに来てる様な気がしますけど、何か関係があるんですか？｣
｢さぁ。どうだと思う？｣
｢･･･全然判らないです。でも、その髪飾りとても
大事にしているんですね｣
｢･･･そう見えるかい？｣
｢僕にはそう見えましたけど、違うんですか？｣
｢ーーーさぁね。あ、会議の事だけど如何にか国木田君を誤魔化しておいてくれ給え｣
｢む、無茶ですよ！そんなの！｣
｢君なら出来るさっ！！じゃあ後は宜しくー｣
｢あああっ！待ってくださいよ！！太宰さん！！！｣
敦君が私の名前を叫んでいたけれどそんなのは無視。
今はある花を購ってこなればならない。会議なんて後回しだ。
其れとね敦君。この髪飾りは私の彼女の物で
この川はAと最期を過ごした大切な場所なんだ。
だからこの川で入水をすればAに逢えるかもしれない。
そんな小さな希望を抱いて入水を繰り返してるけど、彼女には逢えないばかりなんだ。
因みに君や探偵社の誰にもこの事は云わない積もりだ。
私だけがAを知っている。その優越感に浸れるのだ。
其れくらいの独占欲は持っても善いだろう？
今はまだ、私だけのAなのだから
〜Another side Fin〜
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ユリア(プロフ) - すごく泣きそうになりました！でも、とてもいい結末だなーと思いました。 (2023年2月3日 23時) (
レス) @page40 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
小指よくぶつける - めっちゃ泣いた。……！！ (2020年8月27日 23時) (レス) id: eb8322ff5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみる(プロフ) - 粉雪餅さん» 嬉しいお言葉有難うございます！楽しんで頂けて私もとても嬉しいです！有難うございました！ (2019年9月21日 13時) (レス) id: 752a7ff7e6 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪餅 - ゆうみるさん» 面白かったです！とっても泣きそうになりました！小説面白かったです (2019年9月21日 8時) (レス) id: bd26a6d5e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみる(プロフ) - ななさん» 最後まで見て下さったんですね！！有難うございます泣 本作品楽しんで頂けたでしょうか？次回作はまだ思い付いてはいませんが次がありましたらまた見て頂けると嬉しいです！本当に有難うございました！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 752a7ff7e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみる | 作成日時：2019年7月21日 8時
