僕を好きだと言う泣き虫 sh7

寂しくなってきた ページ47

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−中村晃が入籍致しましたのでご報告致します−





年が明けた。俺はすぐに自主トレに行ってしまうので、その前に球団への報告を済ませると球団側はすぐに世間へ発表した。



そしてAは寿退社として会社を辞めることになった。一般企業のことはよくわかんないけど、きっとすぐに辞めるのは無理だろうな。引き継ぎっていうものもあると思うし。





『あ、晃？』

「うん、どうかした？」

『ううん、特になにもないんだけど』





自主トレに来ていた長崎で、夜宿舎でまったりしているとAから電話が来た。珍しいな、なんて思いながらも嬉しくて。





「ごめん寂しくなった？」

『ううん、そんなんじゃないんだけど、なんか声聞きたいなあって、』

「ありがと、俺が寂しくなってきた、」

『何言ってんの、シーズン中だって遠征で居ないじゃん』

「だね、」





付き合ってた頃とは違う、なんだか結婚したら離れているのも寂しくなるもんだ。こんだけ長い間一緒にいるのにね。





『長崎いいな、行きたい』

「はは、来る？」

『行きたいけど、仕事忙しいや、それにいつでも行けない距離じゃない』

「仕事、いつまでやることになった？」

『３月いっぱいで辞めれることになった、』

「そっか、開幕だね」

『ん、そうだね』

「ねえA、続けたかったら無理して辞めなくていいんだよ？」

『何言ってんの、晃のことちゃんと支えたいもん』

「そっか、ありがとう」

『今年も頑張れるように自主トレ頑張れ、』

「うん、頑張る」

『じゃあ声聞いたから切るね、』

「うん、おやすみ、」

『おやすみ、』





(もしもーし、Aー？)
((寝てたんですけど…！))

明日デートしよ→←よろしくお願いします

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