早よ結婚しい、 (9) ページ1
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『あきらー！』
「うおっ、」
中村晃、もうすぐ三十路。そんな俺にも長年付き合っている彼女がいるわけで。同い年で幼馴染の松田A。
『ちょっと聞いてくれる！？』
ギータこと柳田さんと試合後ご飯を食べに行っているところにAからの電話。ギータが出ていいよ、って言うから出たのはいいものの。突然耳にくるキーンという衝撃。(だからスピーカーモードにした)
「どうした？」
『って…ごめん！今日ギータさんと…！』
「ううん、いいよ、大丈夫だから、何？」
『だってギータさん結婚しちゃったからこういう機会貴重なんじゃ…！』
「いいって、大丈夫」
9「A気にせんでー！」
『あ、ギータさん』こんばんは
9「A久しぶり！」
『今日は宮城だ、』
「うん、そうだよ」
『いいな、牛タン、』
「ん、じゃあ今度の遠征一緒に行こ」
『行く』
9「ほんま仲良しやな、早く結婚すればええんに」
『ギータさん、…』ストレート
「そういうのはちゃんとしたいから、」
9「ほんま真面目やのー」
思ってないだろ、と言いたくなるような棒読みなギータは無視。でも俺たちのことを優しく見守ってくれているのはありがたいと思う。
『じゃあ、また連絡する』
「いいの？話したかったこと、」
『うん、晃の声聞いたらどうでもよくなった』
「ふは、何それ」
『また明日も頑張ってね、』
「うん、ありがと」
『おやすみ、』
「うん、おやすみ」
Aから電話を切るのを待つ。切れたところで画面を閉じるとギータはニヤニヤしていた。
「なに？」
9「いや、晃ってAのこと考えてる時ほんま優しい顔になるなって、」
「そう？」
9「おん、ほんま好きなんやなってわかるわ」
「まあ…だね」
9「早よ結婚しい、A待っとるで」
「遅くはならないつもり、」
9「十分遅いわアホ」
「…そっか、」
9「プロポーズするときは教えて」
「はは、なんでだよ」
タメ口聞いても怒らないギータには感謝。頼りにしてるし尊敬だってしてる。いつもありがとうなんて、恥ずかしくて言えないけど。
9「結婚式には呼んでなー友人代表スピーチとかやったるわ」
「(この人だけには絶対頼みたくない)」
いつも、ありがとう。
(あ、もしもしA？ギータやけど)
(なんで電話番号知ってんだよ)
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いちか(プロフ) - りりりさん» ありがとうございます！きゅんきゅんしましたかね？良かったです。結婚式や子どもが生まれた話など書いてほしいとのお話もいただいてますので検討中です◯ありがとうございました！ (2019年2月24日 0時) (
レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
りりり - 更新を楽しみにしていた一読者です。ものすごくキュンキュンしながら読ませていただきました。家族となった2人のお話の続編も楽しみに待っております。 (2019年2月22日 12時) (レス) id: a5ef03bd84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちか | 作成日時：2018年10月28日 20時
