たくさんの愛に包まれて ２

仮死状態 ページ7

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『長野さんっ』

「A！」





ニコニコ笑顔の長野さんがそこにいて、こっちに手を振りながら小走りで寄って来た。

ああ、ジャイアンツのユニフォームだ。

うん、よく似合ってる。





「ありがとう来てくれて！」

『無理っ、もう無理…！』

「ふふ、大丈夫？A生きてる？」

『い、い、生きてます！』

「、？」

「あ、彼女亀井さんの大ファンで、」

『す、すみませんっ、ファンです！』

「はは、なんで謝ってるん？ありがとうな、亀井です」

『新田Aですっ…！』





今、あの亀井さんとお話ししてる。

あたしはこのまま死ねる、





「ロッカー行く？」

「あ、せや、ロッカー連れてこうと思ったらめっちゃ拒まれてん」

「それは憧れの亀井さんに会ったら死んじゃうからですよ」

「もう会ってもうたし」死んでへんけどな

「まあ、そうですね」今仮死状態ですよ

『そっちには行きませんっ、長野さんに会ったからスタンド行きます！』

「ええ、もう少しいなよ」

『っでも』





どうしても行ってはいけないんだ。

だってそっちに行くと、





「あ、亀さん長さん居たー！どこ行ってたんすかー！」

『…！』

「……！？」

「あ、勇人や」

「ごめんごめん、」探してた？





ほら、坂本勇人がいるから。



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