たくさんの愛に包まれて２ (ページ18)

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無防備な朝ページ18

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『…あ、』

「…ん、zzz」

朝起きると隣に居た大きい物体。

それは長野さんで、寝返りを打つと無防備な顔があたしに向けられる。

－絶対幸せにする、忘れさせてやる－

－っ甘えて、いいですか…？－

－いいよ、おいで－

『…おはよう…、』

「…zzz」

そっと長野さんに寄り添った。

長野さんの温もりがあたしを包む。何だか安心するような気がした。

「ん……、？」

『あ、起こしちゃった』

「！？」

『へ…』

あたしの顔を見て３秒、驚いたのか目を一気に開けた長野さん、

もしかして昨日の記憶ない？

「な、なんで…っ」

『何でって…長野さん昨日家に上がってそのまま速攻爆睡です』

「ええ…」

嘘…と両手で顔を覆い、何だか残念そうにため息をつく長野さんはまだ少しお酒の匂いがした。

「…」

『ん？』

「付き合ったのは…夢じゃない？」

『うん、夢じゃないです』

「良かったー」

ぎゅうっとあたしを抱きしめた長野さんの口調は可愛らしかった。

付き合ってなかったらこの状況大分まずいでしょうが。

「襲わなかったのは勿体無い、」

『は、』

「Aの可愛い声聞けたかもなのに、」

『ちょ、っ』

「今から襲っちゃおうかな」

『待っ…長野さん、！』

「嘘、嘘だってばそんな焦んないの」

『もー！！！』

「はは、ごめんごめん」

『長野さん嫌い…』

「俺は大好き」

『っ』

「ねえ、どうせなら名前で呼ばれたいなあ」

『え、』

「だって付き合ったのに名字呼びで敬語って、」

『…んー、ひーくん、よっちゃん、よしくん』

「あだ名じゃなくてもいいじゃん、」よっちゃんて

『…だって…恥ずかしい、』

「何で？久義って呼んでよ」

『……ひ、ひ…』

「ほら」

『…ひさ………ヒサ！！ヒサが呼びやすい！』

「ひさ…なんかいいかも」

『ふふ、ヒサ、』

「ん、」

再びぎゅーっと抱きしめられて、

そのままもう一度眠りへとついていた。

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