四拾壱話 「待ッテテ」 ページ43
「A？どうかしたのかい？」
太宰さんに呼ばれ、私は顔を上げた
案外顔が近かったので吃驚したが、気にせず何ですか、と聞いた
「い、いや、暫くじっとしていたなと思ってね…何か考え事かい？」
「嗚呼、やっぱり、私は太宰さんのことが好きだなぁと思いまして」
「……え？」
「え？」
え？なに、何ですか？
「っああ、何でもない！うん！」
？い、いきなりどうしたんだろう……
.
.
「嗚呼、やっぱり、私は太宰さんのことが好きだなぁと思いまして」
え？
Aが暫くじっとしているものだから、どうしたのかなと思って聞いてみるとそんな言葉が帰ってきた
何それ、私期待しちゃっていいの？
しかし当の本人はえ？だ
判っていた、判っていたよ…！
始めは、ただ織田作の妹ってだけで、Aに少しある織田作の面影に甘えていたりもした
だが何時からだろうか、私はAを織田作の妹ではなくて、一人の女性として見ていた
そしていつの間にか私はAの事が好きになっていた
だが彼女は、もう何年も外に出ていなかったから、恋と云うのは知らないだろう、と思っていた
まあ案の定知らなかった訳だけど…
それでも、彼女は私を"お気に入り"ではなく"好き"と云ってくれたのだから
うん、以前私は彼女にお気に入りとかそんなんじゃないと云われたからね(弐拾玖話 「オ気二入リ」参照)
私は少しずつ、彼女の"特別"になれているだろうか
そもそも、こんな汚れた私が、一つも汚れていない綺麗なAに触れていいのだろうか
いや、それは考えないことにしておこう
私は自分が思っている以上に、彼女の事を好きになってしまったようだから
此処まで私を本気にさせたのは彼女が初めてだ
今までは何となく色んな女性を抱いて来たが、それもただの暇潰し
だから私は正直戸惑っていたりもする
傷つけてしまったらどうしようとか、嫌われたらどうしようとか……
私らしくもない。だが、それ程までに、彼女のことが大切で大切で仕方がない
今すぐにでも抱きしめて、色んな所に
だが焦ると余計にAを怖がらせてしまう
だからじっくりと落とすことにしようと思う
待っててね、A
・〜・〜・〜・〜
意味不明な物に…
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船長 - 九尾と狐が大大大好きでサイコーでした。！これからもコーシンよろしくお願いします (2017年4月29日 16時) (
レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - サユキさん» 織田作に妹とか兄弟がいたらどうなるのかなぁと思って作った設定なんです！応援ありがとうございます！ (2016年11月27日 22時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
サユキ - 織田作妹設定、最高です。何回も読みたくなりますね！応援してます。 (2016年11月27日 19時) (レス) id: af3a803923 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - Chrisさん» あ、そうなんですね！教えて頂きありがとうございます！何せネットでチラッと見ただけだったので… (2016年11月5日 0時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - コメント失礼致します。英語の綴りが気になったので……。Trick 'BUT' treatです! (2016年11月4日 23時) (レス) id: 2c836ec423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫 | 作成日時：2016年7月9日 18時
