四拾話 「大好キナ」 ページ42
ポートマフィア…首領…？
それじゃあ、昔の私の部下って……
「っ…」
「Aちゃん！？Aちゃんまで…如何したの！？」
あの人所為で……作兄は…！
「Aちゃん！！」
敦の言葉を無視し、私はいつの間にか駆け出していた
バンッ
私はまだ探偵社にいるだろうと思い、社に戻ってく来た
「おやA、そんなに荒々しく如何し……A？」
太宰さんだ…私の大好きな…
私は思わず太宰さんに抱きついた
一刻も早く、この震えを収めたい
「A…？こんなに震えて…何があったのだい？」
「……ポートマフィアの…首領に会った…」
太宰さんは驚いて目を見開いた
「嫌…嫌だ……あの人の近くには…いたくない……」
太宰さんはギュッと私を抱きしめてくれている
それでも、私の震えは収まらない
「……国木田君、私達もう帰るね」
「なんだと！？まだ仕事が「お願いだから」……判った」
「ありがとう」
珍しく真剣な声色の太宰さんに何かを感じたのか、国木田さんは了承してくれた
「A、歩ける？」
此処までは無我夢中で走って来たから何とも思わなかったが、多分、この状態じゃすぐに倒れてしまうかもしれない
私はそう思い、首を横に振った
「そっか……ちょっとごめんね」
浮遊感を感じると、私は太宰さんに横抱きにされていた。
普段なら降ろしてと反抗するかもしれないが、今日はそこまでの気力がない
太宰さんはそのまま寮に向かった
私はただ、太宰さんの服を掴んで震えを抑えていた
「平気？A」
寮に戻ると、太宰さんはすぐに私を降ろしてくれた
「待ってて、水持ってくるよ」
立ち上がって台所に向かおうとする太宰さんを、私は服の裾を掴んで引き止めた
今は、一緒にいて欲しかった
「……何か森さんにされたの？」
すぐに私の隣に座ってくれる太宰さんはやっぱり優しいと思う
「……特に何もされてないです……けど…」
「けど？」
目が…とても怖かった…何かを見つけたような…そんな目
「今までにない恐怖を感じました…」
「…そっか」
太宰さんは再び、私のことを抱きしめてくれる
そのまま大丈夫、大丈夫、と云って私を落ちつかせてくれる
…やっぱり私はこの腕が大好きだ、私を包んでくれる、この腕が…
そして何よりも
私は太宰さんが、大好きなんだ
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船長 - 九尾と狐が大大大好きでサイコーでした。！これからもコーシンよろしくお願いします (2017年4月29日 16時) (
レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - サユキさん» 織田作に妹とか兄弟がいたらどうなるのかなぁと思って作った設定なんです！応援ありがとうございます！ (2016年11月27日 22時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
サユキ - 織田作妹設定、最高です。何回も読みたくなりますね！応援してます。 (2016年11月27日 19時) (レス) id: af3a803923 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - Chrisさん» あ、そうなんですね！教えて頂きありがとうございます！何せネットでチラッと見ただけだったので… (2016年11月5日 0時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - コメント失礼致します。英語の綴りが気になったので……。Trick 'BUT' treatです! (2016年11月4日 23時) (レス) id: 2c836ec423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫 | 作成日時：2016年7月9日 18時
