参拾陸話 「モンゴメリ」 ページ38
「……ナオミ?」
真逆……
「ナオミッ!?
奴等の攻撃だ!」
「でも、何の気配も無かった…!」
「谷崎さん危険です!」
敦は止めるが、谷崎さんは慌てていて聞こえていないらしい
途中、中年男性を突き飛ばすが見向きもせずに敵を探す
昨日見かけた赤毛の少女を見つけると、谷崎さんは手を伸ばした
「遊びましょ☆」
気が付くと、その場は先程いた場所とは似つかないおもちゃが沢山置かれている場所になった
「ようこそ、アンの部屋へ。あらもう嫌だわ、こんな沢山の方たちに見詰められて。あたし初対面の方とお話しするの苦手なの」
いや充分喋ってると思いますけど
その後も彼女は一人でベラベラと喋っていたが、谷崎さんが痺れを切らし、ナオミの居場所を聞いた
そして賢治やナオミは奥の扉の中に捕まっていた
中には普通の一般人もいる
「鍵なしでは開かないわ。開くのはあっち」
後ろの扉は私たちが元いた場所で、時間が静止している
「あたしの名前はモンゴメリ。ここはあたしの異能力で創った空間なの。でも安心なさって、そのドアから誰でも出られるわ
お仲間を取り返したくなければですけれど」
二ィッと彼女は不気味に笑う
「如何する心算だ」
「簡単よ、この部屋のアンと遊んで頂きたいの」
──アンいらっしゃい
その声と共に彼女の後ろに巨大な人形のような物が現れた
「アンは遊ぶのが大好きなの。少し甘えん坊だけれど可愛いのよ」
一般人たちは怯え、元の世界に戻ろうと後ろのドアめがけて走り出す
「あっ、ただしそのドアから出たら部屋の中のことは忘れちゃうわよ?よろしくて?」
次々と部屋から人が出ていく
「残ったのは四人だけ?」
私と敦と谷崎さん、そして谷崎さんに突き飛ばされていた中年の人だ
敦がボソッと逃げるように声をかけるが、どうやら女の子を捜しているらしく、その子も捕まっているかもしれないというので、残るらしい
「ルールは簡単よ!可愛いアンと追いかけっこをして、タッチされたら皆さんの負け
捕まる前にその鍵でドアを開ければ皆さんの勝ちよ。人質をみんなお返しするわ」
何もないところから鍵が出てくる
「Aちゃんはそこにいて。
二人同時でも良いのか?」
「勿論よろしくってよ、お遊戯はみんなの方が楽しいもの」
私は大人しく、ここにいることにした
「準備はよろしくて?」
谷崎さんが鍵を持つ
その瞬間、人形は谷崎さんの背後に来ていた
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船長 - 九尾と狐が大大大好きでサイコーでした。!これからもコーシンよろしくお願いします (2017年4月29日 16時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - サユキさん» 織田作に妹とか兄弟がいたらどうなるのかなぁと思って作った設定なんです!応援ありがとうございます! (2016年11月27日 22時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
サユキ - 織田作妹設定、最高です。何回も読みたくなりますね!応援してます。 (2016年11月27日 19時) (レス) id: af3a803923 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - Chrisさん» あ、そうなんですね!教えて頂きありがとうございます!何せネットでチラッと見ただけだったので… (2016年11月5日 0時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - コメント失礼致します。英語の綴りが気になったので……。Trick 'BUT' treatです! (2016年11月4日 23時) (レス) id: 2c836ec423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三毛猫 | 作成日時:2016年7月9日 18時