参拾肆話 「『組合』」 ページ36
朝、鳥の囀りが聞こえる中、敦は起床した
ふと、不思議に思う
「(何かいい匂いが……)」
横を見ると、ちゃぶ台に置かれた出来立ての朝食が
「お早う御座います」
「同棲なんて聞いてませんよ！」
ゼェゼェと息を切らしながら云う敦に対し、太宰さんは笑いながら部屋が足りなくてねえ、と答える
因みに私は今太宰さんが左右に揺らしてくれている猫じゃらしで遊んでいる。
あ、狐の姿だよ、勘違いしないでね
え？それじゃ猫じゃんって？
暇だったから
同棲の件は、鏡花は指示なら、と同意している
太宰さんは猫じゃらしを揺らすのを止めて、敦とヒソヒソと話し出す
「君が守るんだ、大事な仕事だよ」
ポンッと敦の肩に手を置いて云う
「判りました！頑張ります！」
……遊ばれてる
「おい太宰、早くマフィアに囚われた件の報告書を出せ」
「好い事考えた！国木田君じゃんけんしない？」
バチコーンッとひらめいたみたいに太宰さんは云う
国木田さんに断られると、今度は敦に書かせようとする
「敦にも関わってる話だよ」
太宰さんが猫じゃらしを揺らしてくれなくなったから、異能を解いて元に戻り敦に云う
「うん、君に懸賞金を懸けた黒幕の話だ」
「判ったんですか！？」
「マフィアの通信記録によると、出資者は『
「実在するのか？組合は都市伝説の類だぞ
だいいちそんな連中が何故敦を？」
「おっしゃるとおりで」
「直接訊くしかないね。逢うのは難しいだろうけど、巧く相手の裏をかけば───」
「！何か近付いて来てる……」
「た、大変です！」
バッと慌てながら入ってくる谷崎さん
外からはゴオォォオオ、という大きな風の音と、ヘリコプターの音が聞こえてくる
道のど真ん中に止まったヘリコプターから下りて来たのは、外国人らしき三人の男女
「先手を取られたね」
「会えてとてもとても嬉しいよ、プレジデント・フクナ……フクダ……」
「福沢」
それだ、と指をパチンと鳴らせる外人
「フィッツジェラルドだ、北米本国で『組合』という寄合を束ねている」
「フィッツジェラルド殿、貴君は懸賞金でマフィアを唆し我らを襲撃させたとの報が有るが、誠か」
「ああ！あれは過ちだったよ
謝罪に良い商談を持ってきた」
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船長 - 九尾と狐が大大大好きでサイコーでした。！これからもコーシンよろしくお願いします (2017年4月29日 16時) (
レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - サユキさん» 織田作に妹とか兄弟がいたらどうなるのかなぁと思って作った設定なんです！応援ありがとうございます！ (2016年11月27日 22時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
サユキ - 織田作妹設定、最高です。何回も読みたくなりますね！応援してます。 (2016年11月27日 19時) (レス) id: af3a803923 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - Chrisさん» あ、そうなんですね！教えて頂きありがとうございます！何せネットでチラッと見ただけだったので… (2016年11月5日 0時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - コメント失礼致します。英語の綴りが気になったので……。Trick 'BUT' treatです! (2016年11月4日 23時) (レス) id: 2c836ec423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫 | 作成日時：2016年7月9日 18時
