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？「あ、あのすみません。そのスマホの持ち主なんですけど」
声の主が、控えめな声で話し始める。
電話の向こうから、多くの人の話し声と学校のチャイムのような音が聞こえてくる。
『あ、はい。先程ご来店頂きました、カフェのスタッフです』
？「あー、やっぱお店に忘れてたかー…すみません、拾ってくださってありがとうございます」
電話口で、安堵する様子が伺える。
きっと相当焦って探していたんだろう。
？「後でもう一度伺いますので、それまでお店に置いておいていただけませんか…？」
『はい、責任もってお預かりいたします』
？「ありがとうございます！」
「失礼します」と言って、一度電話は切れた。
すぐ返せそうでよかった。
わたしも、ほっと胸を撫で下ろす。
その後は昼食を済ませて、再び店のホールに出た。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
