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＊28 ページ28
『変わったよね〜、悠くん。
前だったら、何が何でも会う時間を作ろうとしてくれたのにね。』
イライラして、どんどん嫌味を込めた言葉が出てくる。
悠「そっちこそ、少し前だったら"じゃあわたしが会いに行くよ"って大宮まで来てくれてただろ」
『……』
悠くんの言葉にハッとする。
悠「……変わったのはどっちだよ」
『………もういい』
頭に血が登ったまま、勢いで通話を切ってしまった。
『え、これってわたしが悪いのかな』
"こっちがどれだけ合わせていると思ってるの。"
一度溢れた思いは止まらなくて。
ベッドから起き上がって冷蔵庫へ向かう。
いつも週末にしか飲まないアルコールで、もやもやを流し込んだ。
『…なんかもう、疲れちゃったな』
床に座り、ソファにもたれかかる。
テーブルの上には空き缶が３つ。
相変わらずスマホに表示されている"KENTO"の文字を眺める。
キラキラ。ピカピカ。
太陽のような、向日葵のような彼の笑顔を思い出す。
『……長尾くんのこと、もっと知りたいな』
気がついたら、友だちに追加していた。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
