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焼肉屋を出て、ショッピングビルの中を少し歩く。
『あ…』
悠「ん。どうかした？」
わたしの視線の先には、最近新しくできた噂のタピオカドリンクの専門店。
"モチモチしていて美味しい"と、ネットでかなり評判が良い。
悠「あータピオカ。そういやA好きだったっけ」
『あ、うん。まあ…評判が良いから、気になってたお店で』
悠「へぇ。でもめっちゃ並んでんじゃん」
たしかに、お店の前には長蛇の列ができている。
悠「え、行きたいの？俺疲れてるから、並ぶの嫌なんだけど。」
『あ、ううん。大丈夫！わたしも、今日はそんな気分じゃないから。』
そう言って、お店の前を通り過ぎる。
その後は、彼が前から気になっていたという服屋に立ち寄った。
カーディガンがほしかったらしく、あれこれ悩んでは試着している。
悠「これとこれ、どっちの色が良いと思う？」
『んー、どっちも似合うからなあ』
悠「あはは、Aは優柔不断だからなあ。強いて言うならどっち？」
『じゃあ、ブラウン』
悠「え、まじで？俺絶対グレーが良いと思ってたのに」
結局、迷った末グレーのカーディガンを買っていた。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
