スッキー!!! ページ10
部屋について明日の準備やらをしていると、蛍くんから電話がかかってきた。
『もしもし』
月「L〇NE見てない?」
『あ、見てなかった!
なーに?』
何気なく部屋の時計を見ると時計の短い針は8時を指しているので思ったより時間が経っていた事に気が付いた。
月「汗かいたからシャワー浴びるねって。
もう終わったから来ていいよ」
『了解!
蛍くんのお部屋どこ??』
月「2階の1番奥の部屋」
蛍くんの部屋を聞いてから、電話を切って早足で蛍くんのところに向かおうとしてる途中の道で話しながら歩く矢巾さん達がいたので、足を動かす速度はそのままで軽く会釈をして通り抜けようとしたのだが、
矢「七星どこいくのー?」
と、引き留められそうになったので、
『ちょっと用事があってー!』
私は足を止めずにはぐらかしてその場を後にした。
そして、蛍くんの部屋の前についたのでコンコンと扉を叩いてノックをする。
少し待つと、鍵の開く音がしてドアが開いた。
月「?早く入ったら」
『えへへ、お邪魔します』
普段だとすぐにドライヤーで髪を乾かす蛍くんが髪の毛がまだ少し濡れたまま出てきたのを見て勝手に嬉しくなってしまう。
月「適当に座って。
…何笑ってんのさ」
にやにやが収まっていなかった私に気付いてちょっと不機嫌そうにこちらを向く蛍くんに、私は
『だって髪の毛濡れてるから、』
月「そんなに珍しい?」
『初めて見たよ!
…もしかして、私に早く会いたかったの〜?笑』
にやにやを隠そうともせずに蛍くんをいじる。
蛍くんは一瞬視線をさ迷わせてから、
月「…早く会いたかったに決まってるデショ。」
そう小さく答えた。
いや、可愛すぎか。
『私も!合宿忙し過ぎて蛍くんが足りないー
あ、髪乾かそうか??』
月「いいよもうすぐ乾くから」
『はや!』
蛍くんの髪を見ると、短くて少しクセのついた毛がもうほとんど乾いていた。
いつもかなり高い位置にある蛍くんの髪の毛を触る機会だ!という邪な思いで提案すると案の定断られてしまったが、嫌だとは言っていないのでまた今度頼んでみることにしよう。
『練習はどうだったの?』
月「別に。」
隣に座った蛍くんに何気なくそう聞くと、空気がほんの少しだけヒヤリとしたのを感じた。
蛍くんはいつも何かを全力でやるのを嫌う。
1回だけ部活の事で軽く蛍くんと口喧嘩になった時に明光さんがコッソリ私に教えてくれた。
「蛍が本気になれないのは俺のせいなんだ。」
と。
346人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ - 一気に読んじゃいました…更新楽しみにしてます!! (2021年1月20日 22時) (レス) id: e5bc294a32 (このIDを非表示/違反報告)
甘露寺 - 更新されてなくてもうそろそろ限界でーすので戻ってきてくださーい(土下座) (2020年5月5日 20時) (レス) id: 952a700b40 (このIDを非表示/違反報告)
好美(プロフ) - 是非続きがみたいです! (2019年7月23日 13時) (レス) id: b92883c948 (このIDを非表示/違反報告)
美央(プロフ) - さっきお気に入り登録した直後に更新!ありがとうございます!ちまちまでも更新待ってます、頑張ってください! (2019年1月20日 23時) (レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
kona0801(プロフ) - 全部読みました(>_<)とっても楽しくてもっと読みたいとおもってしまいました!更新楽しみにお待ちしております! (2018年8月29日 19時) (レス) id: fae73e50fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔 | 作成日時:2018年3月4日 18時