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スッキー!!! ページ2

蛍くんと付き合ってすぐの事だった。

当時私はコミュ力のおかげでクラスでは人気な方だったし、蛍くんと私のあれこれを知っている人が多かったので祝福はされど嫌味とかは言われなかったのだが…

「まじで、あんたに蛍くんは釣り合わないから」
『…はぁ…苦笑』

やっぱり他クラスの人達は自分より後に現れた奴に盗られたという気持ちがあったようで一時期嫌がらせを受けた。(それも蛍くんが部活に行っている間!)

それでもまあしょうがないという気持ちでその言葉を聞き流していたが、言葉はどんどんエスカレートしていく。

クラスの子達はみんな気付いたら止めてくれたりしたが、蛍くんのファンの中でもトップスリー?みたいなのがいて、その子達が本当にしつこかった。

他の子達はそろそろ私にとやかく言うのを飽きてきた頃だった。

その時は丁度私と若利のお祖父様の3回忌で、お父さんの実家に帰らなければ行けない時で、私は少し憂鬱な気持ちで牛島家の敷居をまたいだ。


私の家は少し複雑で、本来なら家は男の子が継ぐのだが、私の母の家の方が大きく、母が1人っ子だったため父が婿入りをして七星になった。

なので家は婿入りしてきた若利のお父さんが継ぐ予定だったのだが、若利が小学5年生位の頃に離婚してしまった。
なので祖母は父を溺愛していて、そんな父に家を継がせたかった様なのだが祖父がそれを、まあまあ、若利もいるんだし。と宥めていた。

そんな事もあって、祖母は母が嫌いだったし、そんな母に顔が似ていた私の事も好きではなかった。
代わりに勉強も運動も出来た若利の事は本当に可愛がっていて、私はそれを見て何度か泣いていたがその度に若利が「お祖母様の分も俺が陽菜の事を可愛がっているし愛しているのだから泣くな。」と、小学生にしてはとんでもなくカッコいいことを言って慰めてくれていた。

そんな時に私にも若利にも同じように接して愛してくれていた祖父が死んで、祖母の発言はエスカレートしていったので、私は極力父の実家には寄り付かなかったのだが、祖父の3回忌なら仕方が無いと磨き上げたコミュ力でしっかりと祖母に

『お先に失礼致します、お祖母様。』

と子供らしい笑顔で帰りの挨拶をしたのにもかかわらず、祖母はそんな私を見て嫌なものでも見るような顔をして、「貴女の顔は見たくないわ」なんて言いやがった。
ショックを通り越してキレた私は笑顔を継続したまま

『奇遇ですね私もです!』

と返してから、祖母との仲は最悪だった。

スッキー!!!→←セッテー!!!



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設定タグ:ハイキュー , 月島蛍 , 青葉城西   
作品ジャンル:アニメ
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ゆゆ - 一気に読んじゃいました…更新楽しみにしてます!! (2021年1月20日 22時) (レス) id: e5bc294a32 (このIDを非表示/違反報告)
甘露寺 - 更新されてなくてもうそろそろ限界でーすので戻ってきてくださーい(土下座) (2020年5月5日 20時) (レス) id: 952a700b40 (このIDを非表示/違反報告)
好美(プロフ) - 是非続きがみたいです! (2019年7月23日 13時) (レス) id: b92883c948 (このIDを非表示/違反報告)
美央(プロフ) - さっきお気に入り登録した直後に更新!ありがとうございます!ちまちまでも更新待ってます、頑張ってください! (2019年1月20日 23時) (レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
kona0801(プロフ) - 全部読みました(>_<)とっても楽しくてもっと読みたいとおもってしまいました!更新楽しみにお待ちしております! (2018年8月29日 19時) (レス) id: fae73e50fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年3月4日 18時

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