2話 ページ2
昨日の事があったきり私はあの六つ子がとても気になる。
今日は仕事でそんなことを考えている暇は無いはずなのに。ぼーっとそんなことをぶつぶつと唱えながらパソコンをいじる。
「今日は元気が無いんだな。」
「先輩っ、すいません。」
しまった、仕事に集中しなければ。
そうこうしているうちに7時になってしまった。残業を終えて、今日もあのおでん屋に行けばあの人たちに会えるだろうか？
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俺は猫のあの写真を持った女の子に興味が湧いた。今日もチビ太のとこれに行けばあいつが来る気がした。
「てやんでーばーろー！また来たのか！？」
「へへっおでんちょーだい」
「あのー昨日の六つ子さん？」
あれ？今日は6人もいない。誰だ？ん？
「あ、え、そそそそう」
「ぷッ……ふふふ。今日はほかの5人どうしたんですか？」
「来てない。俺だけ」
猫背の人だけかーなんだどうせなら6人でいてくれて自己紹介してもらえれば楽だったのになー
「私は−」
「Aでしょ。俺は一松。あ、今なんで知ってんのっておもったでしょ。昨日酔っ払った勢いで余計なことべちゃくちゃ喋ってた」
「いえ別に自己紹介しようとした訳じゃなくて…」
何だこの人めっちゃ面白いんだがwww
空回りしてる人って面白くて好きなんだよなーこの人いい人そうだし。
「一松くんって猫好きなの？」
「うん」
「昨日一松くんが拾ってくれたあの写真の猫がね1ヶ月も前から失踪してて、一緒に探してくれない？」
「え？俺が？」
「ごめんね。迷惑だよねー仕事があるのにこんなこと任せちゃ悪いか…」
そりゃそうだよねー私としたことが昨日あったばかりの人に対して失礼なことばっか言って…
「俺仕事してないよ」
ん？今なんて言ってた？
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作者名：黒邪 | 作成日時：2019年7月20日 22時
