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私はその場に立ち止まり、ギョンスさんに背を向けると、通話ボタンをタップした。



『もしもし…？』



私の声、震えてる。



「ごめん、寝てた？」



それは、間違いなくベクの声。



『ううん。さっき仕事終わって。今は帰ってる途中』



「そっか。こんな時間にひとりで大丈夫？」



ひとり…



その言葉にどうしてか胸がズキッと痛んで。



振り返った先に、ギョンスさんの背中を見た。



小さいのに、あったかくて頼もしい背中。



『…うん、大丈夫、』



どうして、彼の存在を隠したの？



どうして私は、ベクに嘘をついたの？

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設定タグ：EXO , ベッキョン , ギョンス   
作品のジャンル：恋愛
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作者名：るるり | 作成日時：2018年4月28日 12時

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