【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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『…あれ、…私……』


「あ、起きたぁ?」




彼女は目を覚ますと



ニッコリ笑うロシアの膝に乗っていることに気づいた。



ロシアはAの頭にちょこんと顎を乗せ


彼女の腹に腕をまわしている。


二人の会話に気がついたみんなは


二人を囲むように集まる。




「あ、Aおきたの〜?良かった〜。俺もうビックリしたよ〜…」


「眉毛があんな毒薬渡すから…もう、お兄さんもビックリした〜」



「…何が毒薬だってぇ?」




ワーギャーとうるさいのを放って


ドイツはAに気を遣った。




「大丈夫か?」


『はい、なんとか。…お花畑は見えましたが。』



「、、ウチ(EU)の者が…すまない…」



『いえ、大丈夫ですよ。』


「っ……そ、そうか…」




Aはドイツに可愛らしい苦笑いをみせた。


その表情に少し違和感を持ったドイツであったが


「気のせいか」と思い、気に止めなかった。




まわりのやつらは、彼女の髪の毛で


その瞬間の表情は見えなかった。



もったいない。


今の顔をラテン系に見せれば


一発で女性と気づくのに…。



滅多にAは笑わないから


彼らは唯一のチャンスを逃したのだ。




「今思ったけど、A君って小さいねぇ。」



上からの声に、彼女は「そうでしょうか?」と答える。




そんな二人のやり取りに皆も注目した。




「確かにAって小さいんだぞ!」


「うぉ!もしかして日本より背〜低い?」



「…同じくらいではないでしょうか?」



「お兄さんがこっから見ても、Aがお人形さんに見えるわ〜」


『ロシアさんが大きいからですよ』




Aはなぜ彼の膝に乗っているのか不思議だが


ロシアの温もりが心地よく



気にしなくてもいい気がした。



みんな彼女を「小さい小さい」言うが


それは男女の差だから仕方ない。



A意外はそれに気づかないが。



それとフランス。


「お人形さんに見える」と言ったね。



君は良いところに目がいくのだが


正解を導いてはくれないね。



いつもヒントばかりじゃないか。


Aがお人形さんに見えたのは



「小さいから」ではなくて、「可愛いから」なのに…。




「Aって手も小さくて可愛いよね〜」


『…可愛いのでしょうか?』



「うん。意外と小さくて可愛いよ〜」


『そうですか…』




次はイタリアですか…。


こちらにも空振り三振です。




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