何で私がBTSに.....？

第40話 ページ41

打ち上げ開始から1時間。



メンバーやスタッフのみんなはもう普通通りに戻っているが私はまだライブの余韻から抜け出せていなかった


その為普段は飲まないお酒なんかを口にしていた



体がどくどく波打っているのがわかる
酔っているなとはわかるものの
大暴れするわけでもなく呂律が回らないわけでもない
ただ顔が赤くなるだけ


ふぅ。ちょっと涼みたいな


奥の方に歩いて行くと小さな中庭があった

お店の方に許可を得て中庭へと出た


体が少し火照っていたせいか芝生に入る前に靴と靴下を脱いで裸足で歩く


くすぐったいのか気持ちいいのかわからない(笑)

程よく酔っている体
足の裏を遊ぶ芝生たち
少しひんやりとした気持ちいい風
後ろから聞こえる宴会中の声
上を見上げればたくさんの星と月


全ての今の状況が気持ちよくて大きく伸びをする


パシャッ


カメラのシャッター音がした方を向く



JK「ヒョン！主役が何やってるの！」

「私はただのおまけだよ(笑)今日の主役は君たちメンバーでしょ？」

JK「みて！今の写真綺麗でしょ？！？！」


今さっきとられた写真を覗き込むと本当に綺麗に撮ってくれてる


「ほんとだ！すごーい！グガは写真撮るの上手いね！」

JK「好きなんです、写真！全てを忘れないように閉じ込めておきたくて」


グガが夢中になって写真の話をし始めた

いつもクールな印象なのにペラペラとよく口が動く

酔っているなとすぐにわかった


JK「今日のヒョンの歌最高に良かったです。僕、鳥肌全開でしたもん！」

「それは言い過ぎ(笑)でも私も楽しかった。ってより病みつきになりそうなくらい中毒性があるね」


JK「はやくヒョンとビョリと歌いたいです」

「じゃあユンギヒョンにあたし達の歌書いてもらうように頼もう(笑)」

JK「そんなに待てないよー！うん。今！今歌おう！」


本当にいきなりはじめようとするな。

まだ返事もしていないのにグガも私と同じように裸足になりカメラを置いて何故か上着まで脱ぐ


準備をしているグガを無視してPied Piperを歌い始めた

待ってよー！と子供みたいにジタバタしているグガも無視した(笑)

そしたら諦めたように一緒に歌い始めた


さっきまでのグガとは別人みたいな

今度は大人の男の顔をして歌っている


あー、このこえすきだなぁ


グガの声に目を瞑って酔いしれていたら
いきなりヒョン達のラップの真似なんてするから
思い切り吹き出しちゃったし台無し


でも似てるんだよね〜(笑)

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