第14話 ページ15
JK「ヒョン。こんな時にバカみたいな嘘言わないでください。Aさんが女だったバレないように僕たちが守ります。」
いつのまにか起きていたグクがテヒョンをパシっと軽く叩いた後私の目を真っ直ぐ見て伝えた。
JK「僕たちのメンバーに入ったら今までの生活は全て崩れます。それは僕たちが一番分かるから。もし崩されたくないくらい大切なものがあるなら無理強いはしません。でも、一緒に歌ってみて僕はAさんとステージで歌ってみたいんです。それくらい今までにないくらいAさんの歌声に心を鷲掴みにされました。」
そうなのだ。
私には崩されて困るものすらない。
あいにく夢もやりたいこともなく
それを模索するかのように生きていた。
TH「入ってくれる気になった？」
テテが満面の笑みで聞いてくる。
私が歌が上手いとかそういう問題じゃない。
万が一女だとバレてしまったら。
私だけじゃなく彼らの全ても奪ってしまうのかもしれない。
私が女だからというだけで。
それがこわかった。
学生時代この容姿でいじめられた。
おかまだとか気持ち悪いとか言われ
私だけじゃなく仲の良かった友達まで一緒に。
その子は涙を流しながら私をみて
「あんたのせいでわたしまで。」
と言われたのだ。
励ましてくれると思っていたが裏切られた。
それからなかなか人を信用できなくなっていた。
彼らはわたしを守ると言ってくれた。
でもバレてしまった世間から非難された時は
同じようにお前が女なのがいけないと
裏切られるかもしれない。
傷つきたくない。こわい。
これ以上自分も周りの人も傷つけたくない。
そんな思いがあった。
「メンバーにはなりたくありません。もうあの時と同じようなことにはなりたくないです。」
YG「あの時って何だよ。俺たちと関係ないだろ！」
「っっ！、すいません。」
そう伝えて私はお店を出て行ってしまった。
後ろからユンギがおい！と叫ぶ声だけが聞こえた。
ほんとうはやってみたい。
ファンだからとかそういうことではなく
こんなに誰かから求められる必要とされていることがとても嬉しかった。
わたしは臆病者の小心者だ。
なんて思いながら家に帰宅した。
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たえたえててまる(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます！毎日更新していけるように頑張りますのでよろしくお願いします！！！ (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 927052c14b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - めちゃくちゃ面白いです！これからも頑張って下さい！ (2018年11月18日 23時) (レス) id: d43ec7aa19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たえたえててまる | 作成日時：2018年11月14日 15時
