☆ ページ42
Mside
翔の奴、中々、言うな…。
でも、正論だ。
背中から感じる芝居への熱。
表向きは冷静沈着だが、中では秘めたる情熱を持ち、物事を多角的に考えている。
やはり、翔には天性の才能がある。
そう確信しながら、時間はどんどん経過していく。
翔と二宮さんの引き込まれる演技を見ているうちにあっという間に読み合わせの時間は終わった。
「お疲れ様でした。」
「櫻井さん、良かったですよ。」
「ありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！」
子どものように喜びやがって…。
監督の頬、見ろよ。
ほんのりピンクだぞ。
軽くメイクを施されているみたいだ。
そんな顔は俺にだけ見せればいいって言ってやりたいが、そんな訳にもいかないし…後で注意してやればいいか…。
「翔さん、素晴らしい演技でしたよ。もー私を更に惚れさせてどうするんですか？」
翔の肩にさり気なく手を回し、親しげに話す二宮さんを見て、思わず、歯ぎしりをしてしまった。
「そ、そんなつもりでやってません。いい加減、俺で弄ぶのはやめて下さい。」
「あら、冷たいですねぇ。大人っぽくなったと思いきや、結局、子どもっぽさもあるんですねぇ。」
「さっき、成長しましたねって褒めていたのは何処の誰ですかね…。」
「翔さんに聞こえていたとは…ふふっ、私、嬉しいんですよ？翔さんがこんなにもやる気を出して取り組んでくれている事が…。」
翔、タジタジだな…。
相変わらず、俺以外の人にパーソナルスペースにグイグイ来られると困惑する翔。
「二宮さん、勘弁して下さいよ。俺なんか…。」
「そんなに自分を下に見ているとは思ってもいませんでした。天下の帝王様はいずこへ？」
「天下なんて取ってません。それに帝王様なんて、呼ばれる程の人間ではありません。」
翔はマナーは守れる優等生だ。
先輩を敬い、同業者の後輩には時に厳しく、時に優しい。とにかく、筋がしっかりしている。
「でも、正直、メンズモデル業界は私とツートップを張っていると思ってるでしょ？」
「えっ、そ、それは…。」
悪い表情だなぁ。
俺は翔に悪魔って言われるが、二宮さんの方が中々の悪魔だと思う。
悪魔を超えて、最早、魔王レベルだ。
「私はそう思ってますよ。貴方だけが私のライバルだと言っても過言では無いですよ？」
「嬉しいです。そう言って頂けるなんて…でも、俺には、よく分かりません。」
「やっぱり、前言撤回。翔さんは釣れないねぇ。」
二宮さんはそう言って去って行った。
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山風無限(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！翔くんは潤くんを信頼してますね( ^ω^ )相葉くんとの過去ももう少し掘り下げていけたら、いいと思っておりますので、今後の展開も宜しくお願いします！！ (2018年2月4日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 潤さんが俺以外の人を好きになる可能性はゼロに近そうだしなんて言ってみたぁぁい(≧∇≦)相葉さんの登場で潤くんが揺れてるようにみえてしまう展開もハラハラするかも！？ (2018年2月4日 21時) (レス) id: 2665909202 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！翔くんに少しばかり手を焼いている潤くんは新鮮かもしれませんね！楽しく拝読なんて褒め言葉、嬉しいです！！二人の愛は多分…揺るぎません！これからも作品を宜しくお願いします！ (2018年2月2日 0時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 潤くんが主導権を握っているようで実は振り回されてるお話しは、とても新鮮で、楽しく拝読しております(*´ｰ`*)ライバル登場にもめげす、二人の愛を貫いてほしいな((＊´艸`)) (2018年2月1日 22時) (レス) id: 6b973c95b5 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 姫櫻さん» いえいえ、ありがとうございます！遂にリーダー登場です！愛されまくる翔くんという事で、これから、どうなるかお楽しみに(o^^o) (2018年1月18日 9時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年12月29日 21時
