Episode.8 ページ41
Sside
散々、練習をし、岡田さんのアクターズスクールにも休む事なく通い、遂に顔合わせと台本読み。二宮さんと会う日だ。
「翔さん、よくオファーを受けて下さいましたね！私はこの日を楽しみにしてましたよ。今までオファーを受けて来なかったのは、この日の為の布石って訳ですね？」
よく言うよ。
全力で俺を潰す気満々なくせに！
俺はこの日の為に積み重ねてきたんだから、その成果を出し惜しんで行ける程、余裕じゃない。ただ、誰よりもハングリー精神はある。
「今日はお手柔らかにお願いしますよ、翔さん。」
「二宮さんこそ、お手柔らかにお願いします。」
結構、バチバチな雰囲気に包まれているが、演技の関係性上、俺と二宮さんは一人の女性を奪う立場だから、これくらいは普通かもしれない。
「櫻井さん、リラックスして下さい。肩に力、物凄く入ってます。」
「松本、ありがとう。少し冷静になれたかも。」
「マネージャーがタレントを支えるのは当然の義務故、感謝の言葉は勿体無いですよ？」
松本はそう言って、俺の頭を優しく撫でつつ、スケジュールの確認をしている。
よく分からないが、心が落ち着いた。
「相変わらず、仲良しですねぇ。」
「私はマネージャーの仕事の範囲内でしか、櫻井さんと関わっておりませんが？」
これはある意味、バチバチかもしれない。
「私はただ仲良しですねと褒めただけですよ？何をムキになっているんですか？」
小悪魔VS悪魔のバチバチ、俺はこの不毛な争いに加わらない方が良さそうだ。
「櫻井さん、今日は宜しくお願いします！」
相手役の女優さんが声を掛けて下さった。
「こ、こちらこそ、宜しくお願いします。」
身構えてしまった。
普通、こちらから声を掛ければいいのにわざわざ、挨拶して下さるなんて…良い人だなぁ。
てか、緊張してる。
初めてモデルとして撮影した時みたいに…。
「オイ、松本、いつまで二宮さんと話をしている？」
「す、すみません。つい、我を忘れて盛り上がってしまいました。」
「別に構わないが、俺は初めてだ。失敗は許されない。それは撮影だけじゃない。この空間に入ってから、全てだ。」
松本に釘を刺しておいた。
反省しているようなので一安心。
二宮さんはチラッと俺を見て、満足そうな笑みを浮かべてから、口パクで、こう告げた。
『私の予想通りに成長しましたね、翔さん。』
貴方は俺の保護者か？
てか、予想通りとは…？
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山風無限(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！翔くんは潤くんを信頼してますね( ^ω^ )相葉くんとの過去ももう少し掘り下げていけたら、いいと思っておりますので、今後の展開も宜しくお願いします！！ (2018年2月4日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 潤さんが俺以外の人を好きになる可能性はゼロに近そうだしなんて言ってみたぁぁい(≧∇≦)相葉さんの登場で潤くんが揺れてるようにみえてしまう展開もハラハラするかも！？ (2018年2月4日 21時) (レス) id: 2665909202 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！翔くんに少しばかり手を焼いている潤くんは新鮮かもしれませんね！楽しく拝読なんて褒め言葉、嬉しいです！！二人の愛は多分…揺るぎません！これからも作品を宜しくお願いします！ (2018年2月2日 0時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 潤くんが主導権を握っているようで実は振り回されてるお話しは、とても新鮮で、楽しく拝読しております(*´ｰ`*)ライバル登場にもめげす、二人の愛を貫いてほしいな((＊´艸`)) (2018年2月1日 22時) (レス) id: 6b973c95b5 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 姫櫻さん» いえいえ、ありがとうございます！遂にリーダー登場です！愛されまくる翔くんという事で、これから、どうなるかお楽しみに(o^^o) (2018年1月18日 9時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年12月29日 21時
