★ ページ32
Sside
「櫻井、お前、スゲーな！」
「は？」
友人に囲まれ、俺がスカウトされて一枚だけとか、言われて撮られた写真が掲載されている雑誌を見せつけられた。
「顔立ちが悪くないとは思っていたけど、まさか、雑誌デビューするなんてなぁ！」
「ネットでも話題になってたぜ！櫻井は俺らの自慢の友人だわー！」
「頭良し顔良しって、ハイスペックだなぁ。」
変に目立ちたくなかったし、まさか、友人達に知られているとは…。
最近、電車に乗れば、何処と無く視線を感じるのはこの所為か…。
面倒な事になってしまったな…。
「櫻井さん、待ってたよ。」
「また、何ですか？」
校門の側に立っていたのは、例のスカウトマン、松本さんだった。
「正式に所属してもらいたいんだけど…。」
「一回きりと約束した筈では…？」
「君が載った雑誌が過去最高の売り上げを記録したんだよ。雑誌の編集長さんも喜んでいるんだ。君が正式に事務所に所属して、専属モデルになれば、売り上げの高さは永久に続く。」
「其方には利益が上がっているかもしれませんが、あいにく、俺はそういう事に興味が無いので…。」
「頼むよ。君には素晴らしい才能を感じている。それが実際、結果に繋がっているんだ。」
付き纏われるが如く、この人は俺にガンガン話しかけてくる。
ダルいし、面倒くさい！
「雑誌が好調な件は君のご両親にも伝わっている筈だよ？」
コイツ！！
親に秘密にしていた筈なのに何でバレてるんだ！？
マジふざけんな！
これ、帰宅したら、叱られるパターンだ。
「知られた以上、後には引けないね？」
「貴方がバラしたんですか？」
「さぁ、どうでしょうかねぇ？」
一歩間違えれば、犯罪だぞ！
やられたっ！
ぐうの音も出ねぇ。
「だからと言って、俺に選択権はある。断る事だって可能ですよね？」
「残念ですねぇ。素晴らしい才能が花開く前に終わってしまうのは…。」
このスカウトマン、物腰柔らかそうな顔して、やる事はえげつない。
俺の胡散臭いという予想は見事に当たってしまったな…。
「ご両親は仰ってましたよ？学業を疎かにしなければ、やっても構わないと…。」
「……分かったよ。ただし、両立が難しいと思ったら、すぐに辞めてやりますからね！」
そう言い放って立ち去ろうとしたら、腕を掴まれ、連絡先を聞かれたので、唇を噛み締めながら、俺の連絡先を彼に教えた。
これ、最悪の展開だよ。
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山風無限(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！翔くんは潤くんを信頼してますね( ^ω^ )相葉くんとの過去ももう少し掘り下げていけたら、いいと思っておりますので、今後の展開も宜しくお願いします！！ (2018年2月4日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 潤さんが俺以外の人を好きになる可能性はゼロに近そうだしなんて言ってみたぁぁい(≧∇≦)相葉さんの登場で潤くんが揺れてるようにみえてしまう展開もハラハラするかも！？ (2018年2月4日 21時) (レス) id: 2665909202 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！翔くんに少しばかり手を焼いている潤くんは新鮮かもしれませんね！楽しく拝読なんて褒め言葉、嬉しいです！！二人の愛は多分…揺るぎません！これからも作品を宜しくお願いします！ (2018年2月2日 0時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 潤くんが主導権を握っているようで実は振り回されてるお話しは、とても新鮮で、楽しく拝読しております(*´ｰ`*)ライバル登場にもめげす、二人の愛を貫いてほしいな((＊´艸`)) (2018年2月1日 22時) (レス) id: 6b973c95b5 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 姫櫻さん» いえいえ、ありがとうございます！遂にリーダー登場です！愛されまくる翔くんという事で、これから、どうなるかお楽しみに(o^^o) (2018年1月18日 9時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年12月29日 21時
