妄想クラム！【ツイステ】

15話 ページ23

女は、勢いよく立ち上がり再度ハトに抱き着こうとする。その目には涙を浮かべ、顔は心底悔しそうな憎らしそうであった。
正気ではない女の行動にハトは、一瞬意識を失いかけそして、一直線に勢いよく突っ込んでくる女を突き飛ばした。

そういう訳で冒頭に戻る。
リアから返って来ているだろうメッセージを確認する。そこには

｛何したんだ……｝
｛とりあえず事情聴取です部室に来て下さい｝

と彼女らしい簡潔な文がそこに送られてきていた。
その文に安心感を覚えつつ、後ろから確実に追ってきている一般生徒を振り切る事を考える。

だが、舐めないでほしい。こちとら相方にバーサーカーを従えているんだ。
足に速度強化魔法をかけ、距離を離す

───風を切る音が、更に甲高くなる
その音と同時に、周りの景色も更に速く進んでいく

補助魔法やら強化魔法なんぞ、使えて当然だ。
という訳で、リアさん。貴女専用だった強化魔法役に立ちましたよ。

しみじみとそう思いながら、漸く部室の前に辿り着く
走っていた勢いのまま、ドアを開ける。
バンッと、大きな音と同時に肌に感じる殺意
ﾋｭｯ……と喉奥から悲鳴が出ると同時に

「抹殺」

と、リアが手に握ったバールのような物を自分へと振り下ろした。


───
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