綺麗なヒト ページ4
【夜空視点】
____初めてその人を見た時、綺麗な
先程まで俯いていたせいで見えなかった顔は想像以上に秀麗で、絵の中の世界にいる人物のようで。
その人の強い意思を表すかの様に赤い双眸は力強くて、美しかった。
撫でつけられた髪は白く、日に照らされて透けてしまいそうな程に細く、輝いている。
髪が肌に溶け込んでしまうのではないかという程、真っ白な肌には幾筋もの赤い線が走っていて、元の白さも相まって痛々しかった。
人は美しい物を視界に入れた時、自然と触れようとする性質がある。
夜空は、ただ何も考えず美しい彼にその白い手を伸ばした。
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【左馬刻視点】
____初めてその人を見た時、綺麗な
癖毛なのか、風にあおられて揺れる髪は一本一本が細く、少しでも触れて仕舞えば絡み付いて離れなさそうだった。
新雪のように白い肌に、熟れた果実の様な唇が色を乗せ、全てのパーツが整っていた。
そして、その中でも一番魅力的だったのが左右で色の違う瞳。
右目は吸い込まれそうな程黒く、それに対し左目は脆く美しいガラス細工のように透き通った翠だった。
彼女を見た瞬間、まるで子供が欲しい玩具をねだる時の様な、抑えようのない欲望が膨れ上がった。
左馬刻は、欲望のままに美しい彼女にその白い手を伸ばした。
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Cynic** - 豪炎寺修也推しさん» コメントありがとうございます。この作品も見にきてくださったんですね、とても嬉しいです。ご期待に添えられる様に頑張ります、応援ありがとうございます! (2020年5月23日 21時) (レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - こんばんは、毎度毎度すみません…。もう文字のフォントが素敵ですね!私の最推しの左馬刻の物語なので、楽しみに読ませていただきます。更新頑張って下さい! (2020年5月23日 20時) (レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Cynic** | 作成日時:2020年5月23日 16時