笑うまにまに。 (ページ1)

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「出会う」ページ1

私は渡瀬三葉。なんの変哲もない容姿、なんの変哲もない日常を送っている、なんの変哲もない女子高生。
顔面は中の中、身長は低くもなく高くもなく。学力もそこそこ。運動神経はない。
よくある女子高生だ。

そんな私でも、恋はする。
そう、私は彼_____南風原青矢が好きなんだ。

青矢は、クラスのムードメーカー的存在で、いつも楽しそうにしている。学力は平均並みの力だけど、運動神経は結構ある。超抜群！とまではいかないけど。

机は結構離れてるけど、人の間から垣間見える青矢はかっこよかった。

「おーい。ボーッとしてるぞー渡瀬ー」

「あっはい！黒板の字を見ていただけです…」

こんな感じで、先生に注意されることもある。
それでも、また彼を見てしまう。
目が合うと、ビクッてなるけど、今日はいいことありそう！って思える

やりたくない課題だって、青矢も頑張ってる！って思うと頑張れる

いや〜な体育だって、青矢のいきいきした姿をみて、努力しよう！って思える

喋ったことはあんまりないけど…遠くから見る青矢も好きだ

「今日もボーッとしてたねー。また青矢？」
そう意地悪そうに言ったのは幼馴染の八雲景華。
顔が整っていて、成績は目立たない程度に上位。真面目だけど、気さくでいい親友。

「うん。やっぱりかっこいいなーって」
「あはは！ま、またなんかあったら言ってー？」
「う、うん！ありがとう！」