末っ子の闇。～俺ら4人で光をあげる～ PART７ (ページ2)

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・智side・

潤「行ってらっしゃい！」

和「智にぃ、気をつけてね？」

「はぁーい！じゃ、いってきまーす」

「「行ってらっしゃーい！」」

にこにこしてる双子に見送られて年明け仕事に行く。

潤は昨日からべったりで俺が仕事始めるの寂しそうにしてた。
和も表に出さないけど寂しいみたいで(笑)

朝、「何時に帰ってくる・・？」ってポツッと聞いてきた。

「よーし・・」

俺は小声で気合を入れて、車に乗り込んだ。

仕事場に行ったらやめるって伝えるんだ・・。

子供達に思い入れもあるし、周りの先生達も
優しくて恵まれた環境。別れるのは寂しいけど・・。

俺はこの選択に自信があるんだ。
家族のため、そして自分のための選択。

今ここで俺は潤の傍にいるのを選ばなければ、
きっと後悔すると思うから。だから、間違ってない。

「行ってらっしゃい」ってにこにこ見送ってくれた双子の
笑顔を曇らせたとしても、また晴れにする自信があるから。

そう思いながら、仕事場まで車を走らせる。

「おはよーございまーす」

「「おはようございまーす！」」

「智くん！これ旅行の土産～」

「あ！ありがとうございます」

にこにこしてて、優しそうな方ばかり。

俺は普通に任務をこなして時間を過ごす。
それで、俺の仕事が全て終わり後は帰るだけになった。

でも俺は荷物抱えて園長の元へと足を運んだ。

「松岡先生」

松岡「あ、お疲れ様～。どうした？」

「実は――」

潤の背負っている傷全てを話すことは、
出来ないけれど、家族のために辞めたいときちんと話した。

松岡先生は真剣に聞いてくれて・・・・。

松岡「・・そういうわけじゃ、仕方ねぇな」

「すみませんが、お願いします」

松岡「お前、良い先生だったんだけどな～(笑)

おっとりしてて、子供が心配するくらいふにゃふにゃで(笑)」

「それ、褒めてないですよね？(笑)」

先生と少し笑ってから、先生がパンッと手を叩いた。

松岡「よし、わかった。辞めるにしても申告してから、

１ヶ月は来る規則になってるんだが・・」

「わかってます、1ヶ月よろしくお願いします」

ペコリと頭を下げて、俺は家路へとつく。

俺は自信があったんだ。間違ってないって。
きちんと双子を納得させてあげられるっ・・・て。

「ただいま～」

「「おかえり！」」

「ねぇ？ちょっと話聞いてくれる？」

――潤が俺らに迷惑かけるのを

酷く怖がってること分かってたのに――

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