4人のスタンド使いに惚れられた女の子 第3部

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〜承太郎〜



どうすればAを救える


何を懸ければいい



いくら考えても答えは出ない



スタンドが邪神とやらの世界に入り込めればAを助けることは出来るんだろうが、その方法さえない



女が泣くのは鬱陶しくて嫌だが、こうして動かないのはもっと嫌だ


露伴｢今のAはまるで……｣


どんなスタンド能力ならAを救える


夢……いや、Aがいるのは夢の中じゃない



ここではない、どこか別の次元



吉良吉影は弓と矢を持っている


スピードワゴン財団に大至急、吉良のことを調べさせ判明した事実


この町にスタンド使いが多いのも、その矢に射抜かれたから




それで新たなスタンド使いを生み出せば、この状況は何か変わるだろうか


承太郎｢露伴。お前今、何て言った｣


露伴｢今？あぁ、まるでAは眠り姫のようだなって。承太郎さん？｣


承太郎｢もし、もしも……ソレしか方法がないなら｣


露伴｢キスでAが目覚めるとでも！？必要なのはA自身の恋心への自覚であって、僕達の想いじゃあない｣


承太郎｢だから賭けだ。俺達の中にAの好きな奴がいなけりゃ、それまで。どうする術(すべ)もないってことだ｣


バカげたことを言っているのは理解している


可能性ならあるなら、賭けるしかない



万が一、俺達の中にAの好きな男がいるのなら……


スタンド使いと魔女


特別で繋がる想いならA自身に届き、自覚し目覚めるかもしれない



何も出来ないまま、指を咥えてAが邪神のモノになるのを見ているよりかは、遥かにいい


露伴｢確かに、王子のキスで呪いが解ける話しはいくつもある。だかそれは全て物語だ。ハッピーエンドにするためだけに作られたフィクション｣


承太郎｢Aにとってのハッピーエンドを決めるのは、Aじゃなきゃいけない。これは最後の悪あがきであり、Aの未来(運命)を決めるためのものだ｣


露伴｢それしか……ないんですね｣


承太郎｢あぁ。残念だが｣


仗助｢あのー。確認なんスけど。もしも吉良吉影のキスで目覚めた場合、どうスんすか｣


承太郎｢認めたくはないが、認めるしかないだろう。Aは吉良を……｣


露伴｢そういう心配はAが目覚めてからすればいいんじゃないですか｣


最もな意見だな



これは物語じゃない


現実に起きてる最悪な出来事



話し合いなんてなく、一番先にAの頬に触れ、唇を重ねたのは××××だった

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