4人のスタンド使いに惚れられた女の子終結 (ページ14)

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〜A〜

生まれて初めてだ

羨ましいを通り越した、妬ましいという感情は

私は承太郎さんの人生のほんの一瞬しか関わっていないから、共に過ごしてきた人達より劣るのは当然なのに

嫌だズルい

私だって承太郎さんのこと、知りたい

そんなことを言ったら鬱陶しいとか思われそうで言葉には出来ない

承太郎｢何か言いたいことがあるのか？｣

｢いや、別に｣

承太郎｢ならガン飛ばすのはやめろ｣

｢そんなことしてないです｣

承太郎｢無自覚か｣

困ったような笑顔はセクシーで、新しい承太郎さんを見たみたいで胸がキュンとなる

承太郎｢まぁいい。邪魔が入ったがデートの続きするぞ｣

｢デート？｣

言葉の意味が分からなくて聞き返したわけではない

続きってことは、さっきまでデートをしていたということになり、つまり……

だって私は家に帰ってるつもりだった

承太郎さんも帰るって言ってたし

｢デ……ト、なら……｣

承太郎｢何か言ったか｣

｢デートなら……！！手繋いでもいいですか｣

普通なら自然に繋ぐものなんだろうけど、繋ごうとして避けられでもしたら悲しすぎる

私は承太郎さんみたいに異性と付き合うとか初めてなんだ

そりゃさ、さっきまでは繋いでたけど、家に帰るだけど、デートは意味合いが大きく違う

ゲームセンターに寄ったのも、意地になったのも私のため、だったのかな

あと欲を言えば恋人繋ぎというものをしてみたい

承太郎｢聞かなくても繋げばいいだろ｣

指と指を絡められると、体温が一気に上昇する

なんか、やらしく思ってしまう

指の一本一本から体温とは別の物が伝わってくる

承太郎｢お前が望んだことだぞ｣

｢っ……////｣

心の声が出ていたこともそうだけど、自分で望んだことで過剰反応してしまったことがとんでもなく恥ずかしい

心臓がバクバク鳴って、今にも承太郎さんに聴こえてしまいそう

人を好きになるも、付き合うも分からないことだらけ

｢私、承太郎さんみたいに慣れていないから、その……困らせること多いかもしれませんけど、呆れたり、見捨てたりしないでもらえますか？ちゃんと頑張りま……｣

承太郎｢A。頑張らなくていい｣

｢でも……｣

承太郎｢頑張るのはお前だけじゃないだろ。正直ら俺も全く自信がない｣

承太郎さんも私と同じなのか

いつも完璧で、自信に溢れている承太郎さんの弱気な発言

不謹慎だけどホッとした