検索窓
今日:8 hit、昨日:65 hit、合計:4,077 hit

3 ページ13

〜承太郎〜



俺の記憶の中でアイツらは確かに死んでいた


だから花京院と再会したとき、真っ先に否定した


話しをする内にここにいるのは本物で、同時にディオを倒すとき日本を共に出発した仲間の数が1人増えている気がした


ぼんやりとしか思い出せないが、もう1人はAに似た女


「承太郎さん!苦しいです」


腕の中で暴れるAを離すと、咳き込みながらも涙目で睨んでくる


承太郎「花京院に乗り換えるつもりじゃないだろうな」


「な……、酷いです!私は承太郎さんが……」


その先は言わなかった


だが、言いたいことは分かる


承太郎「疑ってるわけじゃない。お前は俺を選んでくれたからな」


消毒するように手の甲にキスを落とせばオーバーヒートしたのか、頭から湯気が出る



こっちは色々と我慢してるのに、そんな反応をされたら持たなくなる


良い大人でいるつもりはないが、Aにだけには嫌われたくないだけ


俺はただ、この町にいたスタンド使いの情報を入手し、ぶっ倒したかっただけなのに


俺もまた教祖のように魔女に魅入ってしまったわけか


承太郎「A。今度、俺の仲間を紹介してもいいか。ディオを倒すためにエジプトまで共に旅をした俺の仲間だ」


「会ってみたいです。承太郎さんがそんな優しい顔を浮かべる人達に」


承太郎「あぁ。それに、Aのこともアイツらにはちゃんと報告しておきたいんだ」


苦難や死を乗り越えた腐れ縁とでも呼ぶべきアイツらに



記憶が新たに作られていくかのように、覚えのない記憶が構築されていく


ポルナレフとアヴドゥルはフランスとインドで元気に暮らしているが、連絡すればいつでも飛んで来てくれる


それはアイツらに限った話しじゃない



助けが必要になれば、俺達はどこにだって駆け付ける


「承太郎さんはその人達のことが大切なんですね」


承太郎「何だ。妬いてるのか」


他意はない


会話を途切れさせないための返しだったのに意に反してAは耳まで真っ赤にしながら目を逸らした


今までこんな反応する女が居なかったからか、俺もどうしていいか分からない


まともな恋愛をしてこなかったツケを払ってる気分だぜ全く



Aはピュアで、他とは違いすぎる



女ならともかく、男に嫉妬するAは本当に可愛くて、自分が異常になってでも手にしたいと思わせる


囲ううもりはないが、花京院のようにAに近付く男からは事前に遠ざけておきたい

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
250人がお気に入り
設定タグ:空条承太郎 , 吉良吉影 , 岸辺露伴   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まゆ | 作成日時:2023年7月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。