9 ページ9
〜吉良〜
吉良｢はぁ……｣
今日は一段と疲れたな
よりによって中学生に“彼女”を見られるなんて
重ちーくんだったかな
彼も不運だったな
大人しくあの袋を諦めていれば死なずにすんだものを
彼の死は自らが招いた愚かな行動のせいだとあの世で納得してるだろう
それはそうとAさんにはそろそろ話したほうがいいか
わたしは
Aさんへの秘密は一つで充分
これ以上、嘘をつき続けるのは良心が痛む
吉良｢遅いな｣
1分に1回
時計を見ては同じ言葉を繰り返す
これまでは“彼女”と一緒に食事をしていたとはいえ結局のところわたしは1人だった
それがどうだ
Aさんが家に住むようになってから1人で食事をすると味が全く感じられない
特に昼食なんて最悪だ
鬱陶しい同僚に無理やり同席させられたり、新入社員の女性達に幾度となく誘われたり
仕事を口実に断ってはいるものの、やはり独身でいるのがいけないのか？
私が生涯共にしたい女性はいるのだが……
結婚するにはやるべき事がある
彼は言っていた
“みんなが”この町の殺人鬼を探していると
ソイツらはわたしと同じ能力を持っている可能性が高い
その“みんな”がスタンド使いだったら、非常に厄介だ
全員始末しておく必要がある
テレビでも見ながらAさんが上がるのを待つこと1時間
Aさんは髪を拭きながら出てきた
｢やっぱり美味しくなかったですか」
テーブルに残った料理を見て露骨に落ち込んだ
吉良｢こっちにおいで。髪乾かしてあげる」
質問には答えずドライヤーをセットをしてAさんを足の間に座らせた
Aさんの使うシャンプーはとてもいい香りがする
花なんだろうが何の花だ
この手のものには疎いからな
今度教えてもらおう
吉良｢意地悪をしてすまない。Aさんが上がるのを待ってたんだ」
｢料理は冷めたら美味しくないんですよ」
吉良｢そんなことはないさ。Aさんの作る料理なら冷めても美味しいよ」
｢ほ、ほん…と……ですか？｣
吉良｢あぁ。こんなに美味しい料理は生まれて初めてだ｣
｢ふふ。それは大袈裟すぎです｣
なんて幸せな時間なんだ
Aさんと一緒にいるだけで他には何もいらないと感じてしまう
このまま静かで平穏な日々を2人で過ごしていきたいものだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ(プロフ) - ありがとうございます！その展開は考えてなかったです！！chiotea様のアドバイスは続編のパート2のほうでぜひ書かせていただきます！！ (2020年10月1日 21時) (
レス) id: 1db8013159 (このIDを非表示/違反報告)
chiotea(プロフ) - 初めまして最近、ジョジョにはまりまして全話拝見しました。バットエンドorハッピーエンドルートで吉良さんの思惑通り子供が出来てしまう展開も有りだと思います。 (2020年10月1日 21時) (レス) id: 381eff7af5 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - ジョジョ好きさん» コメント気付かなくてごめんなさい！！！(>_<)続編を書くつもりなのでそっちのほうで ジョジョ好きさんの案を使わさせてもらいます！！ (2018年7月7日 9時) (レス) id: 081479619d (このIDを非表示/違反報告)
ジョジョ好き - ただの提案なんですが...ストーリーの中に温泉旅行等も交えてくれるとすごい嬉しいです！ちょいエロも混ぜてみては？ (2018年7月4日 19時) (レス) id: 9a2040dc04 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - ジョジョ好きさん» ありがとうございます！！ただこの先のストーリーをどうするか考え中なので更新遅くなるかもです(汗) (2018年7月3日 23時) (レス) id: a713316fd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ
| 作成日時：2018年7月2日 0時
