8話〈主将〉 ページ9
澤村side
3年生が引退して
男子バレー部の主将になったばかりのころ
正直不安で頭がいっぱいいっぱいだった
みんな俺を“主将”と呼ぶ
でも、俺は本当に“主将”らしいことなんてなに1つ出来ない
そんな時に監督に言われた言葉がさらに追い討ちをかけた
“主将がみんなを引っ張れなくてどうする”
“今と昔は違うんだ”
“いつまでもチームメイトに甘えるな”
俺はそれからいつも以上に練習に励んだ
自分に負けたら、チームは崩れると思った
そんな毎日で精神的にも体力的にも限界だった
部活後に練習メニューのことでスガと話しながら帰った帰り道も
その頃には沈黙が流れるだけの寂しい帰り道になっていた
俺はどうしたらいい
頭がパンクしそうだった
そんなときに、スガは久しぶりに口を開いてある少女の話を始めた
俺よりもずっと強くて弱い女の子
ずっと口を開かなかったスガが、俺が悩んでいるときに
いつもその少女の話をしてくれるようになった
その子が抱えていることに比べたら俺の悩みはなんて小さい悩みなんだろうと思った
3年になり、みんなを少しずつまとめられるようになった俺は
スガの言っていた少女がバレー部のマネージャーをやりたいと言っていたと聞き
俺が支えてもらった分
その少女をこれから支えたいと思った
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作者名:霧雪彼方 | 作成日時:2014年8月26日 23時