番外編2 ページ9
「あ、A。はいこれホワイトデー」
そう言って、モトキから渡されたのは可愛くラッピングされた綺麗な赤いキャンディ
何でこんなに女子力が高いのかと、少し悲しくなるけど
やっぱりうれしくて、いひひっと笑ってみせる
「モトキありがと!」
ちょっと機嫌が直った私は、今日動画を撮るメンバーが揃ったのでシルクを残してマサイ宅に動画の撮影に向かう
シルクの家から出るときに、やっぱりむかつくからもう一回タフィを投げておいた
「シルクのたらこ!!」
************
撮影が終わって、みんなとおしゃべりしていると日付が変わってしまっていて
そろそろ帰るか〜何でみんなと帰る準備をしていた
ちなみにマサイとンダホ、ザカオからはGODIVAのチョコをもらいました!
ふと、自分のスマホを見ると、シルクからラインが来ていて
たらこおいA
たらこあ、撮影中か?
たらこ忘れ物あるぞ
たらこ終わったらでいいから取り来いよ
優しいんだか、雑なんだかわからないラインに
今から行くとだけ答える
みんなに別れの挨拶を告げ、シルクの部屋へと向かった
************
「忘れ物は何ですか〜見つけにくいものですか〜」
何を忘れたのか、ピンとくるものはなくて、とりあえず鍵のかかってない玄関のドアを勝手に開け、変な替え歌を歌いながら入って行く
リビングのドアを開けると、風呂上がりのシルクがビール片手に上裸で頭にタオルを掛けて立っていて
「んだよ、その歌」
ぷはって、笑いながら私を見た
そんなシルクの表情を見て少し、胸の奥がきゅうっとなった気がした
「それ、忘れ物」
そう言って指をさした先にあったのは机の上に置かれた、可愛いピンク色の紙袋
それに見覚えがなかった私は首をかしげる
「私のじゃないよ?」
そう言うと、またシルクは目を細めて笑い出す
「中、見てみ?」
何だかその声が優しくて、何かのドッキリじゃないかと不安に駆られた
周りをキョロキョロと見渡すけど、隠しカメラとかもないみたいで、恐る恐る紙袋に近づく
中を見ると、マカロンが有名なお店の箱が入ってて
ほんとに一回だけ、シルクにこのお店のマカロンはめちゃくちゃうまいって熱弁したことがあって
びっくりしたのと嬉しさで、思わず振り返り後ろにいたシルクを見た
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みーこ(プロフ) - 初コメ失礼します!内容とか話の流れめっちゃ好きです〜!!更新楽しみにしてます!! (2018年3月2日 11時) (レス) id: 9cd930825e (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 初コメです!シルク素直になれよーw 更新楽しみに待ってます! (2018年2月20日 0時) (レス) id: 208242c08f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おまめ | 作成日時:2018年2月13日 21時