検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:23,957 hit

番外編:ホワイトデー ページ8

3月14日14時05分



「シルク!おかし!」



ノートパソコンとにらめっこをしているシルクに向かってバッと両手を突き出す


それをチラッと見てまた画面に目を向ける




「朝から何度目だよそのセリフ」




はぁと大きなため息をつかれ、またパソコンの無機質な音が部屋に響く



そんなやりとりを、朝からかれこれ5回はしている



何てったって、今日はホワイトデー



男の子が女の子にバレンタインのお返しをする日で




朝、インターホン連打でシルクを起こしてからずーっと言っているものの、帰ってくるのは冷たい言葉ばかり



ルンルンな気分でお返しのお菓子を待っている私にとっては、そんなシルクの態度がめちゃめちゃ腹立たしいのだ



そんなシルクに、近くにあった恐竜の犬のおもちゃタフィをぶん投げる



意外とそれは硬くて、当たると痛いのだけど、見事にシルクの頭にクリーンヒットした



私、ナイスコントロール




「って〜…っ!!!おいこら!!」





今日のシルクは怒りの沸点が低いらしい



今日何度目かの言い争いに、もう飽き飽きしていた私たち



そんな時、シルク家のインターホンが鳴った




それと同時に、玄関が開く音と、少し騒がしいみんなの声が聞こえてきた




「おっじゃまするぜ〜」




「あれ?Aもいる」




リビングのドアを開け、なぜか駆け抜けて行ったメガネのダーマ



それに続いて今にも倒れそうなくらい細身のぺけが入ってきた




「やっほー!!おかしちょーだい!」



そんな私の言葉にダーマとぺけはあぁ〜っと声を揃えた




「はーい、Aのことだからそー言うと思ってダーマと買ってきたよ〜」




そう言うと、ぺけは紙袋を私に差し出した



「俺チョイスのクッキーだぜ。心して食しやがれ!」



いつになくテンションの高いダーマは、これでもかと言うくらいのドヤ顔で私を見下ろす



でも、そんなの気にならないくらいうれしくて


受け取った紙袋に思わず飛びついた




「あ〜、お前らあんまりこいつを甘やかすなよ」




画面から目を離さずにそう言うシルクをジト目で見る



「何だよー!そんなにバレンタインにあげた板チョコが気に食わなかったのか!!


甘いものそんなに食べないからってちゃんとブラックにしてあげたのに!!」





「また喧嘩してるの〜??今度は何〜?」




また言い争いが始まりそうになったところに、ひょこっとモトキが顔をのぞかせた

番外編2→←☆お知らせ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
229人がお気に入り
設定タグ:Fischer's , シルクロード , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みーこ(プロフ) - 初コメ失礼します!内容とか話の流れめっちゃ好きです〜!!更新楽しみにしてます!! (2018年3月2日 11時) (レス) id: 9cd930825e (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 初コメです!シルク素直になれよーw 更新楽しみに待ってます! (2018年2月20日 0時) (レス) id: 208242c08f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おまめ | 作成日時:2018年2月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。