先輩の彼女になれますか？ (ページ8)

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あれからどんな顔して部室に行けばいいか
わからなくて…部活に顔を出さなくなった。

彩音「こーら、今日もサボりー？」

「んー、…今日はドーナツ部にしますーっ」

彩音「なにそれーっ」

「ドーナツ食べて帰る…」

彩音「もーっ、じゃあ私行くからねっ」

「はーい、頑張ってねーっ」

今日も部活は行くのはやめとこう。
そう思いながら靴箱へ向かう。

平野「おい、またサボりかよ。」

「せ、先輩っ！」

目の前には腕を組んで壁にもたれかかったまま
こちらを見ているかっこいい先輩が…

「きょ、今日はドーナツ部にしようかなって…」

平野「勝手に決めんな、…俺も行く。」

「えっ…先輩も？」

平野「なに？嫌なの、？」

「全然っ！大歓迎です……」

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平野「…で？、なんで最近部活来ないの？」

「えっとー…その、いろいろありまして…」

平野「いろいろって？」

「いやー、それは……えっとー」

平野「…廉と、付き合ってるのか？」

「えっ？、付き合ってないですよ…」

平野「そっか、2人で飛び出していったから…」

「あぁ、あれはっ、廉くんが私を……ぁ、」

平野「…廉がAを？」

「いやー、なんでもないですっ！」

平野「まっ、いいや。俺を嫌いになった訳じゃなさそうだしなっ」

「そ、そんな…嫌いになるなんてぜーったいありえませんっ」

平野「ふふっ、そっか…なぁ、今週の土曜空いてる？」

「土曜…はいっ、空いてますよ」

平野「花火大会…行くか？」

「…ぃく。行きます！行きたいですっ！」

平野「じゃあ決まり、迎え行くな」

「はいっ、楽しみにしてますっ」

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毎年海人と花火大会に行っていた私は
海人に今年は行けなくなったことと、
先輩と行くことになったことを伝えた。

海人「はーー、花火大会は毎年俺とって決まってんだろー」

「だーかーら、ごめんってば…海人もさ、ほら好きな子誘いなよっ」

海人「お前はどんだけ鈍感なわけー、…」

「えー、どういう意味？」

海人「…はぁ、だからっ………」

「あー先輩との花火大会っどんな浴衣着て行こうかなーっ」

海人「…ってもう聞いてないし……っ」

「まあまあ、今年はそういうとこだから！じゃあねっ」

用件だけ伝えて家を出て行くAを見つめる海人

海人「ったく、俺が好きなのは幼稚園の頃からずっとAだっつーの。」

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