先輩の彼女になれますか？ (ページ7)

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ガラガラっ

岸「あ、遅いよーAちゃんー、」

「岸…先輩、珍しい…」

岩橋「僕もいるよーっ。」

岸「今日は久しぶりカラオケ部！やりますっ」

「カラオケ部…？」

平野「ほら、いくぞっ」

廉「あのー、俺も行きまーす」

岸「おー！廉っ、いいねーっ！」

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「岸先輩、歌うまーいっ！」

岸「そんなことないってーっへへっ」

岩橋「じゃあ、次僕だねーっ」

カラオケはとっても楽しくて、
みんな優しくしてくれて…
とってもとっても幸せなのに。

トントン。

「…？っ」

いつの間にか横には平野先輩が座っていて
私の方を叩いてから何か話している…

「…なんですか？っ」

平野「だから…っ………」

「へ？、聞こえないですっ」

グイッ

腕を引き、顔を近づける。

平野「なんか、今日いつもと違くない？」

「…そ、そんなことないですっ」

平野「ちょっと来て、」

先輩に腕を掴まれたまま立ち上がり
カラオケボックスから出る、
廊下には誰も居なくて、先輩と2人きり

平野「お前がいつもと違うと…なんか、気になる」

「いつもと…変わらないです…よ、」

平野「………っ、」

「せ、先輩は…工藤光先輩が好きなんですか？」

平野「……あぁ、そうだよ。」

ガチャ

廉「せんぱーい、岸くんが呼んでますよーっ」

平野「…ぁあ、行く」

タイミング…を見計らってたかのように
廉くんが先輩を呼ぶから、
涙で前が見えなくなってる顔を見せなくて済んだ

廉「…A、だから俺にしとけって」

「そんなこと言われたって…」

廉「A…行こう。」

廉くんは私の手を掴むとそのままカラオケボックスをでて走った。どこに行くのかもわからないけど、今は先輩とどんな風に話せばいいかわからないから…少しだけありがたかった。

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「もう、大丈夫…廉くん、ありがとう」

廉「ならええけど。」

「…でもね、私っ……んっ！」

やっぱり先輩が好きって伝えようとした瞬間
廉くんの顔が近づいて来て…

チュッ…

気付いたら『キス』されていた。

廉「…どうしたらいいん？、どうしたら…俺の事を見てくれるん？」

「れ、廉…くん、」

私を見つめるその目が余りにも悲しそうだったから
私はそれ以上何も言えなかった。

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