先輩の彼女になれますか？ (ページ1)

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「よーーーし、高校生活っ恋するぞー！」

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彩音「ねえ、A部活決めたー？」

「んー全く決めれない…彩音はやっぱりテニス？」

彩音「まーね？一応続けたいからテニス部かなぁ」

「恋とキュンキュンが詰まった部活ないかなぁー」

彩音「あるわけないでしょ、そんなもん」

「ですよねーーっ」

彩音は中学からの友達。
高校でも同じクラスになれたことが
嬉しくて浮かれて新しい教室に向かった。

新しい教室に入り、自分の席を探して座る。
1番後ろから2番目の窓側の席。

「れんくーんっよろしくねぇ」
『れんれんの隣がよかったぁー』
「れんーっ、今日一緒に帰ろーよ」

隣から聞こえてくる、甘ったるい声。
1人の男の子を囲んで盛り上がっている。

【なっ、なんだ！！このモテ男くんはっ！】

..........

廉「あ、君が隣の子？俺永瀬廉。よろしくなぁ」

「よ、よろしく。」

廉「名前は？」

「…横山」

廉「したの、名前」

「…Aです…」

廉「Aな、ニコッ」

女の子達の視線が一斉にAに向く。

キーンコーンカーンコーン……

先生「ほーら席つけー」

これから私の青春が始まる。

ーーーー放課後ーーーーー

「彩音ーっ、一緒に部活探すの手伝ってー」

彩音「えー、それくらい自分で探しなよ」

「お願いぃっ、」

彩音「もー。しょうがないなぁ」

「ありがとーっ彩音だいすき！」

この学校には色々な部活があって、
新入生歓迎でーす。と部員の人達がビラを
配りながら声をかけてくれる。

「ねぇ、占い部だってー」

彩音「怪しくない？」

「マジシャン部もあるよー？」

彩音「A、それやりたいの？」

「やー、らないか…きゃっ！」

ドンっ

「いったぁー…」

彩音「A、大丈夫？」

「ごめんねっ！怪我してない？」

「あ、大丈夫……です……」

手を差し伸べられて、見上げると
とても心配そうに見つめる彼に
私は一瞬で恋に落ちてしまう感覚を覚えた。

「なら良かった、君たち新入生だよね？部活見学？」

「そうです！」

「へー、じゃあうちの部室も見てく？」

彩音「…いや、」

「見ますっ！」

彩音「え、見るの？」

「よし、じゃあ来て」

案内された部室の中はぐちゃぐちゃで、
部活内容はほとんどない様なもので。
ただ…先輩と一緒にいれる時間が
私には何よりの魅力だった。

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