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「もっと関節の動きをしなやかにしろ」
「師範、休憩、ください」
「喋ると余計な酸素を使う。大丈夫だこれが終わったらいちご大福1個だ」
「3個じゃないと割に合わない〜！」
現在わたしは蛇柱邸にて師範の稽古を受けてるんだけど…………
もうね、ほんとにしんどい。
鬼を一人で倒すより全然キツいよ、師範強いし、全然休憩ないし。
「よし、休憩だ。いちご大福を用意してこい」
「え、嫌です」
「は？」
え、何、は？って。
全然休憩じゃないじゃん私もうクタクタなんですけど。
「俺は梅昆布茶がいい」
「とろろ昆布燃やしますよ」
「わかった、俺が用意しよう」
観念したのかてくてくと歩いていく師範。
どうでもいいけどいちご大福に梅昆布茶は合わないと思う。
そんなことを考えながらぼけーっとしてたら、1羽の鴉の鳴き声が聞こえた。
「ガァァー！ガァァー！」
「ん、珀だ。珍しく仕事してるね、どうしたの？」
その鴉は私の鎹鴉、名前は珀。
ちなみに鳴き声がかなり特徴的で、発音はガ↓ァ↑ァー↓。
かなりわかりやすい。
珍しく珀がちゃんと伝令として伝えてきた情報は、衝撃なものだった。
「煉獄杏寿郎！上弦ノ参ト格闘ノ末死亡！」
「………………え、」
自分でも驚く程渇いた声が出た。
＿＿＿＿お前が伊黒の継子か！俺と同じく珍しい髪色をしているな！
＿＿＿＿だが、お前の真っ白な髪はとても美しい！羨ましいことだ！！
ポトリ、と手の甲に雫が落ちた。
「…………どうした」
師範がいちご大福とお茶の乗ったお盆を持ちながら近づいて来る。
お盆を置いて私の顔を横から覗き込んだのが何となくわかった。
声が震える。
「師範、煉獄さんが………」
「…………そうか」
師範の落ち着いた声が聞こえた瞬間、師範の匂いに包まれた。
「しは、ん？」
「泣けばいい、辛いなら」
そう言って頭をポンポンと撫でられる。
やばい、限界、かも。
「ぅ、あ…れ、んごぐ、ざん……」
幼く泣き崩れた私の頭を、師範は泣き止むまで撫で続けてくれた。
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桜舞(プロフ) - あぁごめんなさい！訂正しておきます、ありがとうございます！ (2021年5月3日 9時) (
レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜＠SOS同盟 - 初コメント失礼致します。あの、11話の煉獄さんの訃報のシーンなんですけど、弐ではなく、上弦の参です。 (2021年4月29日 11時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜舞 | 作成日時：2021年3月18日 12時
