今日:29 hit、昨日:160 hit、合計:168,438 hit
小|中|大
彼女は慈悲深い ページ22
『どうか来世では鬼になりませんように』
彼女は誰に対しても優しい
それが例え鬼であっても
「天内、鬼は人を喰らう。それを忘れてはならない」
『わかっていますよ、岩柱様。でも、鬼も元々は人間だった…だからこそ来世では鬼にならず幸せに生きてほしいのです』
鬼になったのにも何かしらの理由がある
そう話す彼女は慈悲深いと思う
「君の両親は鬼に殺されたのだろう?」
『はい。両親は鬼に殺されました。私が鬼殺隊に入った理由もそれです』
「では何故…?」
『…憎んだ所で両親は戻ってきません。死んだ人は生き返らないので』
「だからと言ってそうも鬼を慈しむ事ができるのは何故だ」
『そうしなければ私は憎しみという"呪い"に縛られてしまうからです。そうなれば私はきっと鬼以上の存在になってしまう…そう思うのです』
だからと言ってそれは簡単な事ではないという言葉を私は飲み込んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
285人がお気に入り
285人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あーちゃん | 作成日時:2021年10月21日 18時