君はイジワル

初めまして、大嫌いです ページ4

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おぉ、イケメンだぁ。




でも。




「だ、騙されねぇぞ！そうやって囲いこんで食おうって魂胆だろ！」




「そんな事しないよ。渉の大事な家族だろ？なら俺にとっても大事な家族だ。」




渉ぅ？……横尾さんのことか。





随分馴れ馴れしいな。






「約束するよ。絶対食べたりしない。
今まで俺も一人ぼっちだったから、仲良くしたいんだ。」






なんだ、いいやつだな。



ちょこちょことそいつの側まで駆け寄る。




「これから宜しくな、えーーと。」



「ひろみつ。」



「ひろみつ。仲良くしよーぜ。」



「…おうっ！」



優しく前足をスっと出されたから、俺もそっと手を添えた。




「あぁ良かったぁ、仲良くなれそうだね！…さて、ご飯の準備しなくっちゃねぇ。」




俺たちの様子に安心した横尾さんは、
キッチンへ向かった。



俺のおやつも忘れないでねぇ〜！






「さてと！たいすけ！今日からよろしくな！分からないことあったらなんでも俺にきけよぉ！」








ふんぞりぷん！









「くくっ笑…聞くわけねぇだろ。」









あ。あり？？？








さっきまでの優しい顔したたいすけは、何処へ、、？






「あんなの渉を騙す為の演技だよ。演技。」







あっかんべー、された。








びっくりしすぎてポカンとした顔で固まる俺に、急にくわっと口を開けて迫ってきた！









「うっ。うわぁぁあ！！くわれるっ！」



ころんとひっくり返って慌てて身を縮める。




来るべき痛みを予測して歯を食いしばる。



…が。いつまで経っても訪れない。


不思議に思ってそろっと目を開けると
クスクスと笑う目の前の悪魔。




「ふっ、食わねぇよ。お前まずそう。」




な、なにをぅ？！？！？！！！？！



そう言って目の前のそいつは、
スクッと立ち上がって後ろをむく。



チラリと俺を見て、アイツは放った。







「………………デブ。」








むっ、むきぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ！！！！！！！！！！！！！！





俺、あいつ大っっっっっ嫌い！！！！！！







その晩、俺がカラカラと回し車を回す音が鳴り止む事はなかった。。






「みつぅ〜、うるしゃい。。」




ふんっ、あんなやつ連れてきた横尾さんが悪いんだもん！！！！！！！！






あぁ、俺の平穏ライフ、さよなら。。。




すん。


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