「佐藤家の光 2」

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宏「..........ぅ......。」

その様子を見て、さすがのみっくんも
顔が強ばり、そっと太輔兄さんの
ズボンの裾を、ぎゅう...と力強く握っていた。

太「...あー、宏？大丈夫だよ。
俺達がいるから。ねっ。」

そんなみっくんを安心させようと、
太輔兄さんが、ひょいっと抱き抱えた。

宏「...やら。かえぅ〜。。」

あらら、完全に怖気付いちゃった...汗

渉「残念、みっちゃん。もう受付済んじゃった！」

なんとも早い行動力。
見事にみっくんの逃げ道を塞いだ。

宏「.....たぁちゃ......」

逃げきれない事を悟ったみっくんは、
なんとも悲しげな顔をしながら太輔兄さんの肩口に顔を埋めた。

太「大丈夫、大丈夫。」

裕「きっとすぐ終わるよ。」

間に合い室にみんなで待機する。

...っていうか、みっくん1人に対して保護者が
5人もいるから、めっちゃ注目浴びてるんだけどー...。

挙句、俳優である太輔兄さんと、
モデルである裕くんがいるから余計にだ...苦笑

でもみんな、そこは常識があって、
チラ、、チラと見るだけで済んでいた。

「佐藤宏光く〜ん！」

怖がってしまっているみっくんを
みんなで大丈夫だよって慰めてる間に
順番が来たらしく、名前を呼ばれた。

渉「..みっちゃん、行こうか。...皆はここでまってて。」

太「了解。」

太輔兄さんに抱っこされていたみっくんを
渉兄さんが抱っこしようとしたんだけど..

宏「いやっ！....いっちょ.......いっちょぎでっ！泣」

服をわし掴んで離してくれない...笑

渉「太輔.....頼んだ..笑」

これはもう太輔兄さんに頼るのが1番だと瞬時に判断した渉兄さんは、みっくんを託そうとした。

が。

宏「ちぁうっ！！、......みんなくゆっ！」

「「「「「えっ。」」」」」

どうやらみっくんは、全員で診察部屋に来い....と言っているらしい。。

裕「さすがにそれは邪魔になるww」

健「診察室ぎゅうぎゅうになっちゃうから。。」

なんて渋ったんだけど。

宏「ひぐっ..........いやぁぁぁぁ゛っ泣....いっしょぉぉお゛泣」

「......？....佐藤宏光くーん？..居ない？」

渉「あっ、すみません、居ます！....今行きます！」

みっくんがまた泣き出してしまった上に
なかなか来ない俺らに痺れを切らしてか、
看護師さんが改めて名前を呼んできたから
諦めて俺らは、ゾロゾロと診察室に行く事になった.......苦笑

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