「佐藤家の光 2」

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宏「やりってなぁに？....おいちいやちゅ？」

槍が何なのかわからない宏が俺と渉の顔を不思議そうに交互に見た。

渉「美味しくないよ....wすぐ食べようとするんだから、この食いしん坊め....w」

そう言って渉が、宏のほっぺをうりうり〜と言いながら軽く抓る。

「やぁ〜！」と言いながら、宏はそれを振り払っていた。

太「槍っていうのは....あー、宏すごいねって意味だよ。」

渉「おい。」

宏「.....みっくん、しゅごい？」

太「うん、そう。宏今日は早起きさんだったから、すごいねー！ってお空が褒めてくれて、そんな時に降るものの事だよ。」

宏「...みっくん、しゅごいんらっ！♡
はぁく、やりふらないかなぁ。。」

渉「とんでもない嘘をぶっこくなよ、太輔。。」

太「.....てへっ☆」

俺の適当な嘘に気付きもしない宏は、
俺の腕から抜け出して、窓にぺたりとひっつくと、「はぁく、やりふらしてぇー！」と
外の空に向かって念を送っていた。

渉「お前が適当な事言うからだぞ....苦笑」

ちょっとおマヌケな宏を渉と2人で見つめて、クスクスと笑ってしまった。。

まぁ、こんな嘘すぐばれるでしょ...笑

宏「.......むっ。やりじぇんじぇんふらない。。おそらさん、まだねんね？？....ねぼしゅけめっ！」

ぷっ.........笑
宏が言う？それ.....w

不満げに窓にぴたりと張り付いて
ムムっと不満顔してたかと思ったら、ハッとした顔になり、宏はとたとたと渉の傍に慌てて駆け寄って行った。

宏「わーくん！」

渉「なぁに？...みっちゃん。」

宏「あけまちておめれとう！」

渉「.........へ？？」

太「あちゃ〜.....笑....宏光選手、間違えておりますっ！ww」

宏「.........ぅ？ちぁう？」

太「違うねぇ〜ww言わなきゃいけないのは.....」

宏の耳に口を寄せてコソコソ...と教えてあげる。

宏「.....ん！！まかてて！！」

わかったのか、宏は自信満々な顔だ。
.....本当に大丈夫か？ww

宏「わーくん、........おたんじょうび.......おめれとぅ.....。」

もじもじして恥ずかしそうにそう言った。
なんで宏が照れてるの.....？笑

可愛いんだけど。←

渉「...へ、たんじょうび....っあー！そうだわ！」

太「まさか忘れてた？」

渉「......うん。しっかりww....そっか、今日俺誕生日だ。」

宏「おめれとぅ〜♪」

太「渉、誕生日おめでとう。」

渉「ありがとう〜！みっちゃん、太輔！」

まずは第1関門、突破だな。。

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