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誰だって、失敗や間違いは..する。
渉「...おねしょは誰だって経験あるよ?」
宏「...しょーなの?」
渉「うん....さっきも、俊哉だってあるって言ってたじゃない?」
宏「....ほんとら。。」
渉「あのね...みっちゃん。みっちゃんはまだトイレトレーニングの練習中なんだよ..?失敗して当たり前なの。」
失敗して、間違って、躓いて、そうしてみんな大人になっていくーー。
みっちゃんはまだ、トイレトレーニング中始めたばかりだから、おねしょして当たり前なの。
そんなの、こっちはいつでもおねしょされてもいい様に準備だってしてたんだよ?
.....昔、俺もした事がある。
その時4歳だったけれど、みっちゃんと同じように、罪の意識に苛まれて、ギャンギャン泣きながら母に謝っていたのを思い出す。
そんな時、母さんはこう言ってくれたのだ。
渉(4歳)「ひぇぇぇえ〜〜ん!!泣.....ごべっ、ごべんなしゃぁぁ〜い泣」
母「あらあら...何泣いてるのっ!
....うふふ、立派な地図を描いたのね。」
.....渉。何も泣くことないのよ。
おねしょが悪いことでもないの。。
だって渉は、まだまだ4歳なのよ???
出来なくて当たり前なことが、たぁーっくさんあるんだから。
でも、きちんと謝れて偉いわね?
......ふふっ、渉。沢山失敗して、間違えて、
泣いて、、笑って、、大人になっていくのよ........ーー。
と。
渉「だからね、みっちゃん、おねしょは悪くないんだよ。ねっ?.....わかったらほら...もう寝よう?」
宏「..........あいっ!」
グズグズに泣いてたみっちゃんは、俺の言葉にやっと可愛らしい笑顔を向けて、その後すぐに寝てくれたのだった。
ーーーでも、その数時間後
「たぁちゃんとねゆっ!....ちゃみちいっ!」
とみっちゃんは泣き出してしまった。
そして「今すぐ太輔に謝りたい。」と。
明日になって、太輔がみっちゃんを嫌ってたらどうしよう。
まだ怒ってたらどうしよう。って不安になっちゃったみたい。
...........そんな事、有り得もしないけど。
だけど、そんな不安になるみっちゃんの気持ちは痛いほどわかるから、みっちゃんを抱き抱えて、そっと太輔の自室へと向かった。
コンコンコン.........
控えめに太輔の部屋の扉をノックする。
「.......はい。」
渉「...あー、太輔?俺だよ。」
太「どうぞ.........?」
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作者名:フェアリーちぇ | 作成日時:2020年5月11日 10時