｢佐藤家の光｣ (ページ5)

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次の日

渉side

昨日はビックリしたなぁ。
父さんの海外赴任はとてもめでたい事だけど
何より可愛い末っ子みっちゃんと、離れ離れになってしまうのは、とても寂しい事だ。

そんな事を母さんと朝食の準備をしながら考える。
宏光と太輔以外の家族はもう既に起きていて
それぞれの準備をしつつ、ダイニングテーブルについている。

これはいつもの事。
太輔はもう起きているだろうから、みっちゃんを起こすのに手こずっているんだろう。

そして何より、太輔自身も、みっちゃんを
できる事なら起こしたくないんだろうなw

なんて考えてたら、朝食の準備が整った。
それぞれの朝食をテーブルの上に並び終えた所で、太輔の自室がガチャリと空いた。
眠そうに目を擦るみっちゃんを抱き抱えて現れた太輔。

太「おはよ...........」

その顔は浮かない顔だ......。。

宏「.........んん～、みっくんまだねむいよぉ～～。。」

そんな太輔に抱えられたみっちゃんは、
可愛く目をくしくしと擦って不満げだ。
ありゃ......今日は少ーしだけご機嫌ナナメ？
かと思ったら、太輔の浮かない顔に気付いたのか、心配そうな顔になった。

宏「たぁちゃん..元気ないねぇ......？
どっかいたいいたい？？」
太「っううん、大丈夫だよー.....。」
宏「みっくんが、たいたいのどっかいけーしたげるねっっ！
たいたいなのぉーーー........あっちいけぇー！」

そう言って太輔の頬を撫でていた手を
どこかに向かってバッと放った。

太「......っっ可愛いかよっ！...ひろありがとぉ.....♡
でも俺のいたいいたいの、どこいっちゃったの？？」

宏「えっ..........んーとねぇ..........パパんとこ！！！」

父「えぇっ？！」

どうやら太輔のいたいいたいなのは
父さんのところに飛んでったらしい...w
急なみっちゃんからの扱いに
「どうしてなの....ひろくん.....」
と父さんは泣きそうになっている。。
いい歳した大人が情けないぞ～～ww

まぁしょうがないよ。
みっちゃんの中での優先順位は完全に

母さん＜太輔＜俺ら＜父さん

だからなぁww
こんな事言ったら本気で泣き出しかねないから言わないけど.......。