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そんなこんなで時間は過ぎて
お昼ご飯も食べて、沢山遊んでなんてしてる内に、気付いたらみっちゃんの頭がこくりこくり、と船を漕いでいる。
........そろそろお昼寝の時間か。
渉「..みっちゃん、お昼寝しよっか。」
そう声をかけると、ハッと閉じかけていた瞼を開けて、ブンブンと首を振るう。
宏「.....やらっ......!みっくん...おひぅね....しな.....」
いやもう半分以上寝てるやんw
.....みっちゃんの寝かし付けだけはいつも苦労しないからな。
渉「...おいで。......よいしょっと。」
宏「.....おひぅね....しないんらよぉ.....」
渉「..うんうん。..そうだね。」
トン..........トン......トン......トン
宏「まりゃ............ねぇねのでぃぶぃれぃ...みてな..かゃ...........ぷすっー...........」
抱っこして数回背中をトントンしただけで
喋りながら眠ってしまった。。ww
ここまできたら後は簡単。
1度寝てしまえばみっちゃんはなかなか起きる事ないから、ダイニングのカーペットの上に予め強いて置いた布団の上に寝かせた。
宏「...ぷすー.......ぷすー.....ぷひょっ.......」
渉「ぶっwww」
ヘンテコな寝息が聞こえてきて、思わず吹き出してしまう。
みっちゃんは、寝てる時でも本当に可愛い。。
すやすや気持ちよさそうに寝てるみっちゃんの寝顔は、本当に天使だ。
宏光って名前は、母さんが付けた。
生まれてまもない頃、病室で母さんがみっちゃんを抱き抱えて、みんなが顔を覗き込んだ時、生まれたての赤ちゃんは目がほとんど見えていないはずなのに、俺達の顔をぐるっと見渡して、にへらっと笑ったのだ。
その笑顔の可愛さに、家族みんなの顔が優しさ、愛しさに溢れた表情をしていた.....らしい。
....母さんいわく。
それを見て母さんは
「この子はきっと、家族の光ね。
でも、家族の間だけじゃなく、この子が関わる全ての人に、光を与える存在になって欲しい。広く光を与えてくれる子。」
だから、「宏光」
その名の通り、みっちゃんは周りにとてつもない光を与えてくれる子だ。
好奇心旺盛で、愛嬌も良いから、幼稚園に行ってないのに、お馴染みの公園でお友達が沢山いるのが良い例かな。
社交性に溢れて、人見知りもしないから
ママさん達のアイドルだしww
みっちゃんがお昼寝から覚めたら、
その公園に出向いて、少し遊んで、それから夕飯の買い出しをしよう。
そんな事を考えて..俺は貴重なゆっくり過ごせる時間を満喫した。
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作者名:フェアリーちぇ | 作成日時:2020年5月11日 10時