マカロンとコーヒー【meychan】

▽ ページ7

.



程よい時間まで飲んで、めいちゃんはいつも自宅前まで私のことを送ってくれる。大人だし大丈夫だよ、なんて言っても、女の子なんでだめです、なんて返ってくる。



『めいちゃんってさー、モテるでしょ？』

「へ！？なんすか急に(笑)」

『こうやって毎回送ってくれるし』

「いやいや、そりゃ送りますよ」

『できない男はできないよー？』

「あーっ、今までの男に比べたら、できる男っすかね！」

『めいちゃんがダントツ！』

「やったー褒められたー(笑)」



いい感じに酔っ払った2人で、人通りが多くない道をゆっくりと歩いて、中身があるんだか、ないんだか分からない会話をする。



「はい、Aさんつーいた」

『今日もありがとうございました』

「ふふ、こちらこそ。Aさん、ここから忙しいんでしたっけ」

『んー、そうなんだよねー、アルバムの発売とー、ツアーが始まる』

「じゃあ、それがひと段落着いてから、っすかね、次は」

『めいちゃんは？忙しいでしょ？』

「俺はいつでも空けれますよ」

『またまたーそんなこと言って』

「ふふ、とりあえず落ち着いたら教えてください？おつかれさまも兼ねて、飲みにいきましょ」

『そうだね、おやすみ』







.

気付かないフリ→←ご近所めぐり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す