マカロンとコーヒー【meychan】

煙に紛れて消えてしまえば ページ18

.


XYZのライブツアーが始まって、数回目の公演。会場の外に出て柵に寄りかかりながら、何年ぶりかのタバコに口つける。

あれから、めいちゃんとは普通に話すし、何事もないような雰囲気に周りからは見えている、と思う。………めいちゃんの生意気度がちょっと増した気もするが。



な「…………えー、Aがタバコなんてめずらし」

『あー、ちょっと吸いたくなって。久しぶりに吸ってる』

な「へえ？この前はぐらかしたけど、流石になんかあるね？最近」

『んー？まあ、そうーね。』

な「恋愛の悩みなんて珍しいじゃん」

『あーーーーーそれは、解決、したかも、？』

な「へえ？じゃあ、何で悩んでんの」

『…………わっかんないんだよね』

な「は？」

『自分の中で出した答えを受け入れたいのに、まだ消化しきれてないというか、』

な「その答えが間違いだったってことないの？」

『それはー、ない、とおもいたい。私の中では恋より歌ってることの方が大事なの』

な「ほー、それがAの答えなわけだ。」

『ん、まあ、』

な「どっちも、は無理なわけ？Aなら、別物としてみれるでしょ、器用だし」

『えーーーーーー、わっかんない、』

な「ま、突然タバコ吸いたくなるくらい、現実逃避してるってことだな、」

『………なんか、なるせむかつく』

な「はっ、アドバイスしてあげてんだろーが」







.

▽→←気合いと覚悟とプロ意識

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す