マカロンとコーヒー【meychan】

視界に入りたくて ページ10

.


Side mey



『これがー、九州のお土産でー、あとはねー、』

「めちゃくちゃ買ってきてくれましたね！？(笑)」



Aさんの家に着いて、玄関まで入れてもらって、部屋の奥やら冷蔵庫から持ってきた、各地域のお土産たちを一通り説明されている。



『ツアー中ずっと会ってなかったからさあ、全部の場所で買ってきたらこうなっちゃった(笑)』

「いやうれしいすけど！(笑)」

『これで全部かな……？』

「ん、Aさんこれは？なんですか？」

『あ！それね、なんかお酒のつまみに良さそうと思って！賞味期限短いんだけど、その量が1番少なくて』

「まあまあありますね？(笑)」

『でしょー？全然みんなで分けたりしていいからね。味見したけど、美味しかったよ？』

「……………これ、今度一緒に食べません？」

『……へ、？』

「せっかくなら、Aさんと食べたいなーって、Aさんさえよければ！」

『…………じゃあ、次は宅飲みにする…？』

「え、いいんですか」

『めいちゃんがいいなら？』

「おーれは、全然」

『ふふ、じゃあ、これ置いておこうかな。この賞味期限までの日にち決めなきゃ』

「あははっ、そうっすね」



そんな会話を玄関で続けて、結局30分くらい居座ってしまって、両手に荷物を抱えた俺は自宅に向かって帰宅中。

思わず勢いで、今度宅飲みしましょ、なんて言ってしまったけれど、素直に受け入れてくれる感じ、俺のこと何とも思っていない証拠だよなーなんて、無駄に落ち込んだりして。





.

要素が詰まってる→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す