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「テレビ、あんま面白いのやってないな…」
「年末だからね。特番ばっかりだよね」
「みやっち、なんか見たいのある？」
「んー…特には？」
「じゃあ、ゲームでもやるか」
「お。年内最後の勝負？」
「オレが勝つ！」
「そう簡単には負けません！」
そんな感じで、少し眠っていれば違ったんだろうけれど、オレが来てからテレビ見て、話をして、ゲームをして。
たまとの時間は、びっくりするくらい楽しくて、あっというまに過ぎていく。
そうして、たまの家族とお蕎麦を食べて、部屋に戻るとまたこたつに入ってテレビをつける。
テレビでは、相変わらずよくわからない特番をやっていた。
「ふあ……」
たまが大きく欠伸をする。
ずっと起きていたから、とうとう眠気のピークがきてしまったんだろう。
でも、たまがうとうとしちゃう気持ちもわかる気がした。
たぶん、退屈だからじゃないんだ。
心地良いんだ。
一緒にいる、それだけのハズなのに。
たまといる時間は、それだけで特別な気がした。
「たーま」
「…んー」
半分眠りながらも、必ず返事をしてくれる。
背中を丸めたたまがなんだかかわいい。
目を閉じたたまの顔は、キレイだけどどこか幼くて。
ふ、と笑みを零すと、強情なたまに「顔、洗ってきたら？」と提案した。
たぶん、こたつでたら寒いだろうけど…
起きていたいみたいだし。
「んー…そーする…」
たまは、目を瞑ったまま答えると、しばらくじっとして、急に動きだした。
パタパタと部屋から出ていくと洗面所に駆けていくのを見送る。
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水城（ミズシロ）(プロフ) - ののさん» コメントありがとうございます。宮玉いいですよね！ペースはゆっくりですが、また宮玉を書いたときはよろしくお願いします。 (2021年5月28日 0時) (
レス) id: a6284d663f (このIDを非表示/違反報告)
のの - すごい！宮玉見たかったから最高でした! (2021年5月27日 22時) (レス) id: f66df2d363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水城（ミズシロ） | 作成日時：2021年1月1日 1時
