検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:5,249 hit

ページ1

1年の終わりと、1年の始まりを。
一緒に過ごせる、幸せ。







* 年越し *







大晦日。
たまが「一緒に年越ししよ!」なんて言うから。
たまの家まで、やってきたはいいんだけど。

「……」
「……」
「…たーま」
「…んー…」

たまの部屋。
テレビをつけて、2人で入るには少し小さいこたつでぬくぬくしていたんだけど。
向かいに座るたまは夢の世界に旅立つ一歩手前ってヤツで。
呼んでも、上の空だった。

「…たま、ベッド行ったら?」

日付が変わるまで、あと30分くらい。
そりゃ、一緒に年越ししようと約束はしたけれど。
眠くなっちゃったものはしょーがない。
そう思って、言ったんだけど。

「…いい」
「眠いんでしょ?」
「眠い、けど…起きてる」

強情なくらい引かないたまに、小さく溜息。
なんでも、今日オレが来るまでに家族で大掃除していたらしくて。
くたくたになったと、オレを笑顔で迎えながらも言っていた。



たまの部屋に入ると、2人してこたつに入る。
すると、たまがぐてっとテーブルに突っ伏した。

「はぁ〜…疲れた」
「おつかれ」
「まじさ、なんで年末に掃除するんだろう…」
「新しい年を気持ちよく迎えるためなんじゃないの?」
「年末じゃなくても掃除してるし!」

あぁ、たまはキレイ好きというか、掃除がわりと好きだもんねぇ。
オレはアニメグッズで部屋の中がごちゃごちゃしているから、掃除ひとつも大仕事になる。
だからこうやって、年末だからと気合いを入れないとなかなかやらない。
それも、中途半端に切り上げてきちゃったことはたまには内緒にしよう。
テーブルに突っ伏したたまがテレビのリモコンを手に取る。

2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水城(ミズシロ)(プロフ) - ののさん» コメントありがとうございます。宮玉いいですよね!ペースはゆっくりですが、また宮玉を書いたときはよろしくお願いします。 (2021年5月28日 0時) (レス) id: a6284d663f (このIDを非表示/違反報告)
のの - すごい!宮玉見たかったから最高でした! (2021年5月27日 22時) (レス) id: f66df2d363 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水城(ミズシロ) | 作成日時:2021年1月1日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。